どうもさっさんです^^
キャプチャーボードといえばやはり「elgato」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
僕も以前からelgato製品を愛用していて、YouTubeに投稿する動画の撮影時にミラーレス一眼のキャプチャー用としてCam Link 4Kを使用しています。
ただ、PS4やNintendo Switchのキャプチャー用にはAVerMediaの内蔵型キャプチャーボード「GC573」を使用していました。
理由は4K60fpsや高フレーム録画対応で値段が安いからです。
しかし先日そのGC573を凌ぐスペックで、価格が安いキャプチャーボード「4K60 PRO MK.2」がelgatoから発売されました。
ということで今回は4K60 PRO MK.2をレビューしていきます。
Cam Link 4Kののレビュー記事はこちら↓
- elgato 4K60 PRO MK.2 について
- 4K60 PRO MK.2 開封&付属品チェック
- AVerMediaのGC573と外観を比較
- 4K60 PRO MK.2を取り付けてみる
- 4K60 PRO MK.2を使ってPS4の映像をキャプチャーしてみた
- まとめ
elgato 4K60 PRO MK.2 について
4K60 PRO MK.2とは、2019年9月12日にelgatoから発売された内蔵型ソフトウェアエンコード方式のキャプチャーボードです。
「MK.2」という名の通り、こちらは2018年2月に発売された4K60 PROの後継機で、本体の小型化と性能アップ、低価格化が図られました。
性能アップの具体的な内容は4K60fps/HDR10の録画とパススルーに対応した点、高フレーム(1440pで最大144Hz、1080pで最大240Hz)の録画とパススルーに対応した点です。
また、複数のアプリケーションで同時にキャプチャー可能なマルチフィードにも対応しています。(この点がAVerMediaのGC573より優れています)
接続は旧モデルと同じくPCI Express×4で、対応OSはWindows 10、必要スペックは第6世代以降のCore i7、もしくはAMD Ryzen 7、GPUはNVIDIAのGeForece GTX 1000以降とされています。
- 4K60fps/HDR録画に対応
- 高フレーム(1440p/144Hz、1080p/240Hz)録画対応
- 専用ドライバインストール不要
- マルチフィード(複数ソフトで同時キャプチャー)対応
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elgato 4K60 PRO MK.2
4K60 PRO MK.2 開封&付属品チェック
▼外箱はこんな感じです。
▼中身を取り出し並べてみます。
内容物一覧
- 4K60 PRO MK.2本体
- ロープロファイル拡張ボード用ブラケット
- セーフティガイド(日本語非対応)
- HDMIケーブル
- elgatoステッカー
▼それでは4K60 PRO MK.2本体を詳しく見ていきましょう。
旧モデルが手元にないので比較はできませんが、サイズはかなりコンパクトになっています。
大きいとPC内部のエアフローの妨げになる可能性があるのでこの点はありがたいですね。
▼4K60 PRO MK.2はロープロファイルPCIにも対応し、交換用のブラケットが付属しています。
▼セーフティガイドは残念ながら日本語非対応です。(別に必要ありませんが)
▼HDMIケーブルは1本付属しているため、別途用意する必要はありません。
ただしケーブルはかなり太い(昔ながらって感じのやつです)ため、個人的には細めのケーブルを使ったほうが取り回しはしやすくなるとは思います。
▼こちらはelgatoのステッカーです。
画像では伝わりにくいかもしれませんがかなり小さいです。
AVerMediaのGC573と外観を比較
▼上から見るとこんな感じです。
▼一応正面からも
旧モデルの4K60 PROはGC573よりも大きかったんですが、MK.2はGC573に比べて一回りも二回りも小さくなりました。
スペック的にもGC573を上回り、それでいて低価格に抑えられているため、このどちらかで迷っているのであれば4K60 PRO MK.2を買っておけば間違いないと思います。
また、個人的に4K60 PRO MK.2の気に入っているのが取り付け後にHDMIのINとOUTを判別しやすい点です。
GC573はHDMI端子下部(上の画像では上部)にINとOUTの文字が刻まれているんですが、これが本当に見にくいです。
しかし4K60 PRO MK.2は黒字に白い文字でINとOUTが記載されているため、遠目からでも問題なく判別できます。
4K60 PRO MK.2を取り付けてみる
▼今回は僕が2019年1月に自作したメインPCに取り付けます。
▼4K60 PRO MK.2の接続端子はPCI Express×4なので、購入前に自分のPCが取り付け可能か確実にチェックしておきましょう。
▼今回はグラボのすぐ下に取り付けます。(ホコリすごくてすいません)
▼内蔵型キャプチャーボードは取り付けを不安に思う方も多いかもしれませんが、実際は差し込んでねじ止めするだけなので超簡単です。
▼写真(というか動画をスクショしてますが)を撮りながらなので少し時間はかかりましたが、取り付け自体はほんの数分もあればできてしまいます。
もし取り付け可能なPCを使っている方であれば安心して買っていいと思いますよ。
4K60 PRO MK.2を使ってPS4の映像をキャプチャーしてみた
▼冒頭でも記載したように4K60 PRO MK.2は専用ドライバのインストールが不要で、OBSで指定するとすぐに映像をキャプチャーできました。
▼次にマルチフィード(複数ソフトでの同時キャプチャー)を試してみます。
elgatoの公式HPから4K Capture Utilityをインストールして起動しました。
しかし、なぜか4K Capture UtilityにPS4の画面が映りません。
▼試しにOBSと4K Capture Utilityを落としてから4K Capture Utilityを起動するとPS4の画面が映りました。
▼その後OBSも起動すると両方のにPS4の画面を映し出すことに成功しました。
その後もう一度OBSから起動してみましたが、一度4K Capture Utilityで起動すればよかっただけなのか、これ以降は問題なくキャプチャーできています。
ただ、OBS同時キャプチャーのするしないに関わらず、4K Capture Utilityの挙動が若干不安定で、ソフトとしての完成度はいまひとつといったところです。
OBSでは特に問題なかったので4K Capture Utilityについては今後のアップデートに期待したいですね。
表示遅延についてはOBSの場合はほとんど感じず、オンライン対戦型のゲームでなければキャプチャー画面を見ながらのプレイも可能だと思います。(PCスペックにもよりますが)
しかし4K Capture Utilityではワンテンポ遅れる感じだったので、こちらを使う場合はパススルー必須でしょう。
遅延については本記事最下部の動画で検証しています。
まとめ
AVerMediaのGC573も使った上で言いますが、2019年10月7日現在elgatoの4K60 PRO MK.2は内臓型キャプチャーボードにおいて最高の製品と言っていいでしょう。
個人的には今のところ4K録画や高フレーム録画はあまり使っていませんが、数年後には間違いなくYouTubeなどの動画投稿サイトにおいて4Kがスタンダードになるでしょうし、1080p/60Hzまでの録画に対応したキャプチャーボードに比べてもそこまで価格差がないため、デスクトップPCを使っている方でこれからキャプチャーボードを買うなら4K60 PRO MK.2をおすすめします。
強いて欠点を上げるとするなら4K60 PRO MK.2はイルミネーションに非対応で、動画編集ソフトが付属していません。
ちなみにGC573はイルミネーション対応で、動画編集ソフト「PowerDirector 15 for AVerMedia」が付属しています。
ただ、正直キャプチャーボードにイルミネーションは不要だと思いますし、PowerDirectorという動画編集ソフトは現在18が最新バージョンなので、それなら4K60 PRO MK.2を安く買って、浮いたお金にいくらかプラスして最新のソフトを買うほうがいいと思います。
また、4K60 PRO MK.2はマルチフィード対応というメリットもあります。
似たようなスペックではありますが、比較すると4K60 PRO MK.2の方が一枚上手といった感じですね。
YouTubeにアップした動画で表示遅延についても検証していますので、購入を検討中の方は是非そちらもご覧ください。
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elgato 4K60 PRO MK.2
▼YouTubeのレビュー動画
今回の記事は以上です。
お読みいただきありがとうございました。