どうもさっさんです^^
SONYから突如発表されたVlogger向けの新型コンパクトデジタルカメラ「VZ-1」。
多くのYouTuberの間で非常に話題になっています。
発売は2020年6月19日なんですが、今回メーカーさんから実機をお借りすることができましたので実際に使ってみて感じたメリット・デメリットについてまとめていきます。
さっさんが現在使用中の機材はこちら↓
SONY ZV-1について
ZV-1とはSONYから発売される動画撮影に特化した新型コンパクトデジタルカメラで、特にVloggerに使ってもらうことを想定して開発された製品です。
形状、サイズ、仕様はRX100シリーズに非常に似ていますが、背面モニターがチルトからバリアングルに変更され、カメラ上部にシューが追加されたことで付属のウインドスクリーンを付けたり外部マイクを乗せながら自撮りが可能になっています。（内蔵フラッシュと電子ビューファインダーは非搭載）
また、ボタン配置や機能もRX100シリーズに比べて動画向けになっています。
センサーはこのサイズのカメラとしては大き目の1インチで、有効画素数は2010万画素です。
レンズの焦点距離は24～70mm（フルサイズ換算）で、24～200mmのRX100M7に比べると物足りなさを感じるかもしれませんが自撮り用途では十分ですし、F値がワイド端で1.8、テレ端で2.8（RX100はF2.8～4.5）なのでZV-1の方が暗所に強く、背景をぼかしやすいというメリットがあります。
記事執筆時点でのAmazonの予約価格は本体のみで約9万円、Bluetooth接続シューティンググリップセットが約10万3千円となっています。
- ワンボタン背景ぼけ切替機能搭載
- Vlogのための294g小型軽量設計
- 逆光や暗いシーンでも人物の肌の色を自然に撮影可能
- レビュー系YouTuberに嬉しい「商品レビュー用設定」搭載
- クリアな内蔵マイク
- 待望のバリアングルモニター採用
ZV-1の外観&付属品チェック
▼本体の形状やデザインはRX100シリーズに似ています。
▼持ちやすいようにゴム製（？）のグリップが追加されているのはすごくいいですね。
今までは別売りのグリップを買ってRX100シリーズに付ける方が多かったんですが、ZV-1はそれが必要なくなりました。
▼ZV-1上部
▼RX100M7上部
ZV-1上部はRX100M7にあった電子ビューファインダーと内蔵フラッシュがなくなり、そのかわりにシューと大型の内蔵マイクが搭載されています。
また、モードダイヤルがモードボタンに変更された他、録画ボタンやカスタムボタンが追加された点も異なります。
録画ボタンやカスタムボタンはありがたいんですが、できればモードダイヤルは残して欲しかったですね。
▼ZV-1右側
右側にはカバー付きのマイク端子、Micro USB端子、Micro HDMI端子が配置されています。
これはRX100M7と同じです。
▼ZV-1左側
左側には端子やボタンはありません。
▼ZV-1背面
今まで頑なにチルトモニターを採用し続けたSONYが遂にバリアングルを採用しました。
180°チルトでも自撮りは可能ですが、バリアングルだと外部マイクを乗せても自撮り可能というのがいいですよね。
この流れでα7シリーズやα6000シリーズにもバリアングルモニターを採用、もしくは動画モデルを期待します。
▼開くとこんな感じです。
▼ZV-1底面
三脚用のネジ穴はレンズの光軸からはずれています。
構造上しょうがないのでしょうが、これはちょっと残念ですね。
ちなみにRX100M7でも同じです。
▼バッテリーとSDカードスロットは同じ位置に配置されています。
蓋とネジ穴が隣接しているため、バッテリー交換の際には必ず三脚から取り外すことになります。
▼続いて付属品を見てみましょう。
- バッテリー（NP-BX1）
- ウインドスクリーン
- Micro USB
▼バッテリーはRX100M7などと同じNP-BX1です。
容量は1240mAhで、正直動画撮影に使うにはちょっと心もとないです。
個人的には予備を2～3個くらいは用意した方がいいと思います。
▼ウインドスクリーンはシューに付けられるようになっています。
RX100シリーズでは内蔵マイクに自作のスポンジを付けている方もいたようですが、ZV-1ではそれが必要ありません。
これはすごいアイデアだと思いました。
▼カメラに付けるとこんな感じになります。
ものすごく風の強い環境だと厳しいとは思いますが、ある程度はこれで対応できるでしょう。
▼電源を入れるとレンズがせり出します。
▼RX100M7よりもかなり低価格で販売されるため仕方がないとは思いますが、本体はプラスチッキーで高級感はないですね。
はっきり言って所有する満足度は高くないと感じてしまいます。
実際にZV-1で動画を撮影してみた感想
ZV-1を使って実際に動画を撮影してみました。
まず僕が普段YouTubeの動画を撮影している自室で使ってみたんですが、1インチセンサーとF1.8の明るいレンズが相まって、十分きれいでノイズの目立たない映像になりました。
さすがに現在メインで使っているα6600とSIGMAの16mm F1.4の単焦点レンズとの組み合わせには劣りますが、それでもYouTubeに使う分には十分と言っていいでしょう。
また、日中に屋外で使った場合には光量が十分なため、α6600と比べても遜色ない映像が撮れました。
続いてAF性能についてですが、これはさすがSONYというだけあって素晴らしいですね。
商品レビュー用設定にしてみたところ、カメラの前に出した物に迷うことなく瞬時にピントが合うため物撮りには非常に使いやすかったです。
そしてVlog撮影に重要な内蔵マイクの音質ですが、これまでのRX100シリーズとは違って大型のマイクを採用しているだけあって、個人的には外部マイクを用意しなくても十分なレベルだと思いした。
指向性はないため環境音も入りやすいという特性はありますが、それが許容できるシチュエーションであれば内蔵マイクでもクオリティの高い撮影が可能だと思います。
次に気になった点についてです。
ZV-1の右側に搭載している端子類ですが、これはやはりMicro USBではなくType-Cにして欲しかったですね。
最近はスマホの充電端子もほとんどすべての製品がType-Cになっているため、ZV-1のためにMicro USBケーブルを携帯しなければならないのは少し面倒です。
手振れ補正についても個人的には微妙に感じてしまいました。
ZV-1の手振れ補正の設定はオフ・スタンダード・アクティブの3つから選べるんですが、スタンダードだとオフとあまり変わらず、アクティブは十分補正が効くんですが画角が狭くなってしまいます。
自撮りでアクティブにするとかなり狭くなってしまうため、理想を言えばスタンダードの性能がもっと高いか画角がもう少し広ければ使いやすかったと思います。
そして最後に先ほども記載した本体の材質についてです。
手に取りやすい価格設定というのはありがたいんですが、ちょっとチープ感が強いですね...
RX100シリーズをイメージして買うと驚く方もいるでしょう。
しかし性能面ではRX100シリーズと同等、もしくはそれ以上なのでコスパ的にはかなり優れているといって間違いないです。
▼YouTubeでは実際の画質・手振れ補正・内蔵マイク性能を検証した動画を公開していますので購入検討中の方は是非そちらもご覧ください。
【SONY ZV-1 レビュー】このサイズでこの画質はヤバい！今話題のVloger向けカメラを使ってみたらむちゃくちゃいいカメラでした。
