さっさん部ログ

ブロガー兼YouTuberのさっさんによるガジェットレビューブログです

【ゲーム配信者必見】グラボ2枚差しでゲーム用とエンコード用を分けて使ったら超快適に!必要機材とOBSの設定を解説します。

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どうもさっさんです^^

バトロワブームあたりからPCゲーマーが増えだし、最近はゲーム配信・実況においてもPCゲームが非常に盛り上がっていますね。

僕も最近YouTubeのメインチャンネルの他にゲーム実況チャンネルも立ち上げ、APEXやMHWIの配信・実況をしているんですが、実際にやってみて感じたのが「1台のPCで配信もしくは録画をしながらゲームをするなら問題ないが、配信と録画を同時にしながらゲームをするのはかなりのPCスペックが必要」ということです。

例えばPS4などのゲームをプレイしながら配信と録画を同時に行う場合、PCにかかる負荷は当たり前ですがOBSでの配信と録画の分だけなので、割と最近のグラボを積んでいるデスクトップPCであれば全く問題ありません。

ところがPCゲームの場合はそれに加えてゲームを動かす分の負荷がPCにかかります。

タイトルにもよりますが、ゲームをするだけでGPUやCPUの負荷がどちらも100%近くに達するものもあるため、そういった場合配信と録画、もしくはどちらか一方だとしても視聴者さんの見ている画面がカクついてしまう場合があります。

それを改善するために以前2台のPCを使った配信・録画方法を紹介しました。

 

一応この方法で快適に配信・録画はできるのですが、「2台のPCとキャプチャーボード(キャプボはNDIを使う場合不要)が必要」「2台のPCの設定が必要」「配信・録画用PCで音声とゲーム音の別撮りができない」 などのデメリットがあります。

できればもう少し簡易的かつ金額的にも抑えたいということで、グラボを2枚使って1枚目にはゲームなどの処理を、2枚目には配信・録画の処理をさせてみたところいい感じにできましたので、本記事でその方法を紹介したいと思います。

 

用意するもの

▼今回の方法で用意するものは配信・録画を担当する2枚目のグラボのみです。(もちろんゲーミングPCはすでに持っているのが前提です)

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僕が購入したのはGIGABYTEのGTX1650Superです。
Amazonで約2万円でした。

どうしてGTX1650Superなのかというと、OBSのエンコーダ設定で「NVIDIA NVENC H.264(new)」を使う場合、GTX1650Superから上位モデルのグラボはBフレームがサポートされ、高画質な配信・エンコードが可能になるらしいからです。

GTX1650から下位のモデルでも同じくNVENCは設定可能ですが、画質では若干劣るらしいので注意してください。

また、本記事の内容はYouTubeにも公開しているのですが、その動画で、「2枚のグラボでNVENCを使う場合、NVIDIA NVENC H.264(new)には非対応になり、自動的に旧NVENCになる」というコメントがありました。

ソースが不明で僕が自分で調べてもそのような情報を見つけられなかったのですが、もし本当ならGTX1650から下位のモデルでも同じ画質ということなのかもしれませんので、できるだけ安く済ませたい場合はそれでもいいかもしれません。

 

グラボ開封&取付

▼中身はグラボ本体とクイックガイド、そしてGIGABYTEのAORUSシリーズを特別価格で購入可能というQRコードが書いてあるカードも付属していました。

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一応QRコードのリンクを見てみたんですが、安くなっているのはゲーミングデバイスだけでPCパーツなどは一切ありませんでした。

正直見るだけ時間の無駄でした(笑)

▼このグラボはシングルファンモデルなので奥行は172mmとかなり短めです。

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中のヒートシンクが上位のグラボに比べて頼りなさげですが、まぁそこまで発熱しないから問題ないってことなんでしょうね。

▼背面端子はDP・HDMI・DVIが一つずつ搭載されています。

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個人的にはちょっと微妙に感じてしまいますが、今回はエンコード用にしか使わないため特に問題はないです。

▼それでは取付です。
こちらが現在僕が使っているメインPCです。

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▼メインのグラボは同じくGIGABYTEのRTX2080Tiです。
この真下に今回購入したグラボを付けます。

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▼しっかりとネジ止めしました。

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実はこのGTX1650Superを購入する前は余っていたRTX2070Superをエンコード用として使っていて、配信・録画は問題なくできていたのですが、グラボの厚さがあるせいで一番下のPCIeスロットに干渉してしまい、内蔵型キャプチャーボードが付かなかったためGTX1650Superを買いなおしたというわけです。

▼GTX1650Superにしたところ、Elgato 4K60 PRO MK.2を取り付けることができました。

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本記事執筆時点(2020.6.30現在)では最強スペックのキャプチャーボードでありながら値段はそこまで高くないので、CS機のゲーム実況用にキャプチャーボードを探している方にはこちらをおすすめします。(自分のPCに取り付けられるか良く調べてから購入してくださいね)

 

OBS Studioでの設定方法

▼今回は既にゲーム配信や実況は行っているという前提で、2枚目のグラボを使う場合に変更する箇所のみを解説します。

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「OBSって何?」「配信(録画)の設定方法がわからない」という方は自分で調べてください。

▼まずは配信についてです。

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エンコーダは「NVIDIA NVENC H.264(new)」を選択します。
次にGPUを「1」にしてください。

デフォルトではGPUが「0」になっていて、これだと元々使っているGPUでエンコードすることになります。

「1」に変更することで2枚目のグラボでエンコードしてくれます。

ちなみにグラボを1枚しか差していない状態でGPUを「1」に変更するとエラーになります。

▼続いて録画についてです。

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こちらも変更箇所は配信の場合と同じで、エンコーダを「NVIDIA NVENC H.264(new)」に、GPUを「1」にします。

プリセットに関してはお好みでいいと思いますが、個人的にはこの方法ならMax Quality(最も高負荷高画質)にしてしまっていいと思います。

これで設定は完了です。

▼配信・録画をしていない場合は2枚目のGPU(GPU1)の使用率は0%ですが、配信・録画を開始すると使用率が上がります。

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タスクマネージャーのパフォーマンスタブでGPU1に負荷がかかっていない場合は設定が間違っている可能性があるので注意してください。

 

実際に配信・録画をしてみた感想

この方法なら配信・録画をしながらPCゲームをプレイしても画面がカクつくことが一切なくなりました。

もちろん1枚で全て行うのに比べると2枚目のグラボの費用はかかりますが、「より快適に配信や録画をしたい」「本気でゲーム実況していきたい」という方にはおすすめします。

最後に現在さっさんが使っているPCのスペックを記載しておきますので、自作やスペックアップを検討している方は参考にどうぞ。(新モデルが発売されているパーツもあります)
ケース:Corsair Carbide 678C Tempered Glass -Black-
マザーボード:GIGABYTE Z390 AORUS MASTER ATX ゲーミングマザーボード
CPU:INTEL CPU Core i9-9900KS
GPU(メイン):GIGABYTE NVIDIA GeForce RTX 2080Ti
GPU(エンコード用):GIGABYTE NVIDIA GeForce GTX1650Super
メモリ:CFD販売 デスクトップPC用ゲーミングメモリ CX1シリーズ PC4-21300(DDR4-2666) 16GB×2枚(これを2つで64GBにしています)
SSD:Samsung SSD 2TB 970 EVO M.2
HDD:Seagate IronWolf 3.5" 4TB
電源:Corsair RM850-2019- 850W

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