どうもさっさんです^^
『キャプチャーボード』と言うと「PS4やNintendo SwitchなどのCS機の画面をPCに表示する(キャプチャーソフトに取り込む)ために使うもの」というように捉えている方は多いと思います。
確かに間違いではないんですが、キャプチャーボードでPCに表示できるのはゲームの画面だけではなく、一眼カメラやビデオカメラのモニターに映る画面もキャプチャーすることができます。
また、最近ではカメラのキャプチャーに特化した製品も発売されていて、中でもElgatoのCAM LINKというキャプチャーボードは小型で使いやすいため特にユーザーが多いです。
ちなみに僕もCAM LINKを持っていて、YouTubeの撮影などに便利に使っています。
そして先日ElgatoからCAM LINKのアップデートモデルとなる、CAM LINK 4Kが発売されたので、本記事でレビューしていきたいと思います。
- 1.CAM LINK 4Kについて
- 2.CAM LINK 4K 開封&外観チェック
- 3.旧モデルやUSBメモリと大きさを比較
- 4.旧モデルとの遅延の差やモニター表示遅延の検証
- 5.実際にCAM LINK 4Kを使ってみた感想
1.CAM LINK 4Kについて
CAM LINK 4Kとは、2018年12月にElgatoから発売されたカメラ向けキャプチャーボードで、2017年10月に発売したCAM LINKを4Kに対応させたモデルです。
そもそも一眼カメラやビデオカメラにはHDMI端子が搭載されているものが多く、ただモニターに出力したいのならキャプチャーボードは不要ですが、PC上に取り込んで録画やライブ配信をしたいのであればキャプチャーボードが必須になります。
また、一般的な一眼カメラには動画の連続撮影時間が29分59秒(もっと短いものもあります)までという制限付きの製品がよくありますが、PCに取り込んでキャプチャーソフトで録画をするなら時間制限はありません。
中には「PCのキャプチャーソフトで録画するならwebカメラでいいじゃん」と思う方もいるかもしれませんが、一般的なwebカメラと一眼カメラなどの画質は天と地ほども差があるため、クオリティを追求するのであればこの組み合わせが最強と言えるでしょう。
実際有名なYouTuberさんたちが顔出しでゲーム配信をする場合はwebカメラではなく、キャプチャーボードと一眼カメラやビデオカメラを組み合わせて使っている場合が多いです。
- 一眼カメラやビデオカメラの映像をPCに表示可能
- 超小型の本体
- USB3.0による低遅延表示
- 面倒なドライバインストールが不要で、PCに差し込むとすぐに使用可能
スペック
製品名 | CAM LINK 4K |
---|---|
製品画像 | |
接続インターフェース | USB3.0以上 |
エンコード方式 | ソフトウェアエンコード方式 |
最大録画解像度 | 4K/30fps 1080p/60fps |
価格(2019.3.19) | 17,280円 |
Elgato Cam Link 4K [録画・配信用コンパクトHDMIキャプチャカード(日本国内正規品)] 10GAM9901
- 出版社/メーカー: Corsair
- 発売日: 2018/11/27
- メディア: Personal Computers
2.CAM LINK 4K 開封&外観チェック
▼外箱はこんな感じです。
▼中身を取り出し並べてみます。
内容物一覧
- CAM LINK 4K本体
- 延長ケーブル
- Elgatoステッカー
- 説明書
▼CAM LINK 4K本体を見てみましょう。
本体に4Kの文字はなく、デザインは旧モデルから変更されていないようです。
▼先端はUSB3.0になっています。
▼後ろにはHDMI端子があります。
▼長さは約81mmでした。
▼厚さは約1.2~1.3mmほどです。
いやこれ本当にコンパクトなんですよ。
CAM LINK を知らない方だとキャプチャーボードとは気づかないかもしれません。(キャプチャーボード自体ゲームやカメラが趣味の方でなければ知らないかもしれませんが)
▼こちらはUSBの延長ケーブルです。
接続するPCのUSBが隣のUSBと干渉する場合や、位置的にそのままでは差し込めない場合に使います。
▼残念ながら説明書は日本語には非対応でした。
ただ、CAM LINK 4Kはドライバ不要で使えるため、特に説明書は必要ないと思います。
3.旧モデルやUSBメモリと大きさを比較
▼僕が普段使っているCAM LINK(旧モデル)と並べてみました。
どちらがCAM LINK 4Kかわかりますか?
正解は右側です。
見た目は本当に全く変わっていないようです。
う~ん正直4Kの文字を入れるくらいの変更はして欲しかったですね。
旧モデルを持っておらず、CAM LINK 4Kを初めて買う方なら問題ないかもしれませんが、僕のように旧モデルも使っている場合、印でも付けておかないとどっちがどっちかわからないくなってしまいそうです。
▼比較ついでに重さを計ってみたところ、CAM LINK 4Kの方が1g重かったです。
まぁ1gなら何の問題もないでしょう。
もしかしたら若干個体差があるのかもしれませんね。
▼CAM LINK 4Kだけの画像では大きさのイメージがわかないかもしれませんので、USBメモリと並べて大きさを比較してみます。
さすがにUSBメモリよりは一回り大きいものの、ほとんどの方が気にならないほどのサイズだと思います。
4.旧モデルとの遅延の差やモニター表示遅延の検証
▼検証方法ですが、まずノートPCにAnkerのハブを介して2つ同時に接続します。
▼PanasonicのLUMIXGH5とGH5Sを接続して、CAM LINK(旧モデル)とCAM LINK 4Kとの遅延の差や、PCに表示した際の遅延を見ていきます。
▼CAM LINKとCAM LINK 4Kの遅延の差
動画をご覧頂ければわかると思いますが、遅延の差はほぼ全くないと考えていいと思います。
ちなみにカメラを入れ替えて試しましたが、全く同じ結果になりました。
▼続いてPCの表示遅延の検証です。(OBS Studioでキャプチャーしています)
これを見ると「ソフトウェアエンコードの割にCAM LINK 4Kの表示遅延はでかいな」と思うのではないでしょうか。
実際僕もそう思いました。
しかし、一応他のキャプチャーボードとも比較しようと思い、普段ゲーム画面をキャプチャーするのに使っている(ゲーム画面では)ほぼ遅延ゼロの製品で試したところ、CAM LINK 4Kと全く同じような結果になりました。
つまり、動画で遅延が大きいように見えるのはCAM LINK 4Kが原因ではなく、カメラから出力されるHDMIの遅延だったようです。
なのでCAM LINK 4Kの遅延については特に気にする必要はないのかなと思います。
5.実際にCAM LINK 4Kを使ってみた感想
僕の場合はPCで録画するというよりも、PCモニターをカメラ2台分の外部モニターにするという使い方がメインです。
僕が使っているGH5やGH5Sは背面のモニターがバリアングルなので自撮りにも対応していますが、やはりサイズが小さいため、少し離れるとどのように映っているかやピントが被写体にしっかりと合っているかどうかを確認するのが難しいです。
しかしこの方法であれば、カメラ2台の映りを一気に確認することができるため非常に便利です。
もちろんゲーム配信などに使うことも可能で、CAM LINK 4Kを使えば簡単にゲーム画面とカメラの映像を合わせることができます。
▼OBS Studioの画面
右下の小さいサイズでも画質がいいのがわかりますね。
さらに、グリーンバックとOBSのクロマキー機能を使うことで背景を透過することなんかもできちゃいます。
冒頭でwebカメラとは天と地ほどの差があると記載しましたが、実際はどのくらい違うのか気になっている方もいるのではないでしょうか。
ということでwebカメラの中で特に人気の高い(値段も高いです)LogicoolのC922と画質を比べてみました。
▼C922
▼GH5 + CAM LINK 4K
C922で撮影した画像はCAM LINK 4Kの箱の文字がぼやけてしまっているのがわかります。
また、右下の模様がぼんやりしていますし、なんだか色味も不自然です。(手の色を見るとよくわかります)
しかしGH5とCAM LINK 4Kで撮影した方は文字がくっきりしていますし、色味が自然に感じられます。
さらに、一眼特有のボケ味もありますね。
もちろん使うカメラやレンズによって映り方は変わりますが、基本的にはwebカメラよりきれいに映ると考えて間違いないでしょう。
最後に一つ残念な点ですが、CAM LINK 4Kは1080pなら最大60fpsでキャプチャー可能ですが、4Kの場合は最大30fpsになります。
現在発売されている一眼カメラがまだ4K/60fpsに対応していない製品がほとんどなので、気にしないという方が多いとは思いますが、GH5・GH5Sユーザーの僕からするとこれはちょっと痛いですね。(どちらも4K/60fpsに対応しています)
まぁゲーム実況や、室内で撮影する動きの少ない動画であれば30fpsでも十分なんですけどね。
もしCAM LINK 4Kの後継機が今後発売されるのであれば是非4K/60fpsに対応して欲しいと思います。(技術的に可能なのであれば)
Elgato Cam Link 4K [録画・配信用コンパクトHDMIキャプチャカード(日本国内正規品)] 10GAM9901
- 出版社/メーカー: Corsair
- 発売日: 2018/11/27
- メディア: Personal Computers
▼CAM LINK 4Kを動画でもレビューしました。
webカメラとの画質比較なども行っていますので、検討中の方は是非ご覧ください。
今回の記事は以上になります。
お読みいただきありがとうございました。