どうもさっさんです^^
近年のe-Sports人気や、PS4などのCS機にブロードキャスト機能が搭載されたことからゲーム実況や生配信を行う方が非常に増えました。
おそらくほとんどの方がヘッドセットを使っていると思いますが、音質向上のために外付けマイクを検討している方もいるのではないでしょうか。
ネットで「USBマイク おすすめ」など検索するとほとんどのサイトでSONYのECM-PCV80UというUSBマイクがおすすめされています。
そこで今回はECM-PCV80Uが本当に高音質で配信におすすめできるマイクなのかどうかを検証していきます。
- 1.SONYの『ECM-PCV80U』とは?
- 2.『ECM-PCV80U』開封の儀
- 3.PCに接続して使ってみる
- 4.PS4で使ってみる
- 5.ECM-PCV80Uを高音質化する方法
- 6.ECM-PCV80Uの総評
1.SONYの『ECM-PCV80U』とは?
ECM-PCV80Uとは2011年にSONYから発売されたUSB接続で使用できるコンデンサーマイクです。
見た目の質感が高く、USBオーディオボックス(外付けサウンドカード)やマイクスタンドが付属しながらも3,000円台という低価格で非常に人気が高いです。
Amazonではベストセラー1位、評価は3.8/5とカスタマーレビューは好評です。
そのため初心者はまずECM-PCV80Uを使ってみて、さらうに上を目指す場合はもう少し価格の高いマイクを買うのがいいという流れになっています。
しかしいくら安いからといって、使ってみて音質に満足いかなければ誰だってもったいないという気持ちになります。
僕はこういったUSBマイクをいくつか持っているので、他の製品も使った上でECM-PCV80Uの音質はどうなのか、素直な感想をまとめてみたいと思います。
スペック
製品名 | ECM-PCV80U |
---|---|
製品画像 | ![]() |
指向特性 | 単一指向性 |
周波数特性 | 80-15,000Hz |
正面感度(0dB=1V/Pa) | -40dB±3.5dB |
本体出力コネクター | キャノン XLR-3-12Cタイプ |
コード/出力コネクター/長さ | 金メッキ3極ミニプラグ/約2m |
使用電池連続持続時間 | プラグインパワー方式 |
大きさ(最大径×全長mm) | 約43×160(マイク部) 約100×120(スタンドベース径×高さmm) |
グリップ径(直径) | 約21-40mm |
質量 | マイクロホン本体 約 300g(マイクコード含む) マイクホルダー・テーブルスタンド組み込み時 約 360g(本体・マイクコード・マイクホルダー・テーブルスタンド含む) USB Audio Box 約 38g(専用ケーブル含む) |
付属品 | マイクコード マイクホルダー テーブルスタンド USB Audio Box 専用USBケーブル |
価格 | 3,384円(Amazon 2018.10.9現在) |
2.『ECM-PCV80U』開封の儀
▼外箱はこんな感じです。
▼開封して中身を並べてみます。
内容物一覧
- マイク本体
- USB Audio Box
- USBケーブル
- テーブルスタンド
- マイクホルダー
- 説明書
- 保証書
マイク本体を詳しく見ていきます。
▼本体は金属性で質感は高いです。
▼本体中央付近に電源スイッチが配置されているため簡単にミュートすることが可能です。
▼マイク本体側はXLR端子で、入力は3.5mmステレオミニプラグになっています。
▼USB Audio Box下部にマイク入力とヘッドホンへの出力端子が配置されています。
▼USB Audio Box上部はUSB端子(Mini-B)が配置されており、付属のケーブルでPCと接続します。
▼テーブルスタンドとマイクホルダーを組み合わせることで卓上マイクスタンドとして使うことができます。
▼マイクをセットしてみます。
3,000円のマイクにしては非常にかっこいいですし、付属品が充実しています。
3.PCに接続して使ってみる
まず前提として、こういったマイクはヘッドセットのマイクに比べて集音性は高いですが、口元から50cmも1mも離れた場所に設置して使うようなものではないです。
できれば20cmから30cm(30cmでもやや遠いかもしれませんが)くらいの場所で使うのがいいのではないかと思います。
今回は口元から20cmくらいの場所で試しました。
▼PCでは入力レベルを80くらいにすると丁度良く感じました。
▼今回はヘッドセットで人気の高いHyperX Revolver Sを比較対象にして検証します。


録音にはCyberlinkのAudioDirector8を使用しました。
まずHyperX Revolver Sですが、ずば抜けてマイク音質がいいというような感じではないです。
特にノイズは入らないんですが、少し声質がデジタル音っぽい感じになるというか、話した声をそのまま入力できているような感じではないです。
ヘッドセットのマイクとしては標準的で可もなく不可もなくといったところではないでしょうか。
音質にこだわりのない方であれば問題なく使用できるレベルだと思います。
続いてECM-PCV80Uですが、こちらは自分のそのままの声を自然に録音できているといった感じでした。
HyperX Revolver Sのようなデジタル感は特に感じなかったです。
しかし、集音性が高いためかホワイトノイズがかなりのボリュームで録音されていて、個人的にはかなり気になるレベルでした。
マイク入力レベルを下げるとノイズは軽減されますが、声自体ももちろん小さくなってしまいます。
個人的には配信やボイスチャットに使用できる製品ではないかなという感じでした。
4.PS4で使ってみる
▼付属のUSB Audio BoxをPS4のUSBに接続すると正常に認識され、ヘッドセットと同じような感じで使用することが可能です。
音質についてですが、PC接続時と同様にかなり大きなホワイトノイズを拾っていました。
声自体はヘッドセットよりも自然に録音されていましたが、それ以上にノイズが気になるため個人的にはあまりおすすめできるマイクではないかなぁといった印象です。
5.ECM-PCV80Uを高音質化する方法
PC・PS4どちらも音質は(というかノイズが)イマイチだなぁと感じたんですが、ふと「これって付属のUSB Audio Boxのせいじゃね?」と思い、以前より使用していたYAMAHAのAG03に接続してみることにしました。
オーディオインターフェースは基本的にプラグインパワーのマイクに対応していないものが多いんですが、AG03はネット配信に特化した製品で、ヘッドセットやECM-PCV80Uのようなプラグインパワーの製品も使用することができます。
▼YAMAHA AG03
実際に使ってみたところ、付属のUSB Audio Boxよりもかなりホワイトノイズが軽減され(全くないわけではないです)、声自体もきれいに録音されています。
ただ、AG03を使用するにはドライバのインストールが必須なため、PS4で使用することはできません。
また、こういったマイクは口元からできるだけ近くに設置することが高音質に録音するためのコツになります。
離れた場所に設置してしまうと、声を大きく拾うために入力ボリュームを大きくしなければならず、それに伴いホワイトノイズも大きくなるからです)
ECM-PCV80Uにはマイクスタンドが付属していますが、できればマイクアームを別途用意した方がいいでしょう。
▼マイクスタンドを使うと下の画像のようになり、簡単に設置位置を調節したり、口元に近づけるのが用意になります。
さらに邪魔になりにくいというのもメリットです。


マイクスタンドは安いものだと1~2千円台で購入できるため、マイクと一緒に購入するのをおすすめします。
6.ECM-PCV80Uの総評
確かに3,000円台で購入できることを考えるとコスパは高いかもしれませんが、本当に高音質を求める方には正直あまりおすすめはしません。
「外付けマイクを使ってみたいけどあまり費用はかけられない」「とりあえず使えればいい」というような方なら買ってみてもいいんじゃないでしょうか。
ただ、USB Audio Boxの音質が悪いというのが判明したため、高音質な外付けサウンドカードと組み合わせればPS4でも十分使えるレベルになる可能性はあります。
ECM-PCV80Uを買ってから、色々な製品と組み合わせてみるのも面白いかもしれませんね。
▼ECM-PCV80Uを動画でレビュー
今回の記事は以上になります。
お読み頂きありがとうございました^^