どうもさっさんです^^
僕が昨年YouTubeを始める際に購入したのはSONYのFDR-AX45というビデオカメラでした。
SONY FDR-AX45
空間光学手振れ補正の効きが素晴らしく、内蔵マイクの音質もなかなか良かったため、初めは満足して使っていました。
しかし、有名なYouTuber(特にガジェットレビュー系)の動画を見ると、明らかに僕の動画に比べて画質が高い場合が多く、その内のほとんどがミラーレス一眼を使って撮影しているとのことでした。
写真が目的であればCanonやNikon、最近ではSONYもかなり人気があるようですが、動画撮影用として使うのであれば連続動画撮影時間などの関係でPanasonic製ミラーレス『Lumix GH5』の人気が高いらしく、「じゃあそれを買おう」と思ったのですが、値段が高く当時の僕には手が出ませんでした。(現在は持っています)
そこで目を付けたのが下位シリーズの『Lumix G8』です。
GH5と同じく連続動画撮影時間の制限がなく、ボディがコンパクトで軽量、さらに値段は半額以下という、僕のような初心者にはまさにもってこいのカメラです。
Lumix G8 レンズキット
そのLumix G8も発売から2年半以上が経過し、Gシリーズ(GH5はGHシリーズ)の後継モデル『Lumix G9』が発売されています。
しかしG9はこれまでのGシリーズからは少し路線を変えたようで、本体形状の大幅な見直しと大型化が図られ、Panasonicマイクロフォーサーズ機の写真撮影用フラッグシップモデルと位置づけされています。
しかもG8から大幅に値段が上がり、残念ながら連続動画撮影時間の30分制限が設けられてしまいました。
「もうこれまでのGシリーズのような手軽に使えるモデルは販売されないんだろうなぁ」と思っていましたが、2019年4月にG8の本当の後継モデル『Lumix G99』が5月23日に発売されるという発表がありました。
僕は現在GH5とGH5Sも持っているためG8の出番はめっきり減っていましたが、屋外撮影用には軽くて小さいG8が重宝していたため、今回のG99を即予約しました。
ということで本記事ではG8やGH5との比較を交えながらG99をレビューしていきます。
1.Lumix G99について
Lumix G99とは、2019年5月23日にPanasonicから発売されたミラーレス一眼カメラで、2016年10月に発売されたLumix G8の後継モデルです。
G8と同じくマイクロフォーサーズマウントを採用しており、ボディは比較的コンパクトで軽量です。
手振れ補正機能は上位モデルのGH5と同じくボディ内5軸とレンズ内2軸を連動する『Dual.I.S.2』を搭載しているため、中望遠から望遠域までシャッター速度5段分の補正を実現し、手持ちでも安心して撮影することができます。
手振れ補正はもちろん写真だけでなく動画撮影でも十分に効果を発揮し、例えばYouTuberの歩きながらの撮影などにも十分対応できます。
搭載センサーの有効画素数はG8の1600万画素よりも400万画素以上高い2030万画素で、より立体感のある高精細な高解像度画質を実現しています。
ただ、画素数が上がると1画素あたりの受光面積が小さくなってしまうため、動画撮影に重点を置いた使い方の僕にとっては不安があります。(G8との暗所性能の違いは後述します)
続いて操作性についてです。
G8は上位モデルに比べてボタン数や配置(これは慣れですが)的に少し使いにくかったんですが、G99ではボタンが増え、背面にダイヤルが追加されています。
僕がメインとして使っているGH5やGH5Sともまた異なりますが、G8よりは使いやすくなっていると思います。
最後に僕がG8で最も不満に思っていたことについてです。
背面モニターがバリアングルに対応しているため自撮りが可能です。
ただ、外部マイクの端子がモニターを開いたときにちょうど被る位置にあります。
僕はこのことをG8購入前から知っていて、「そのくらい別に大丈夫だろう」と思っていたんですが、撮影してみると予想以上に邪魔で、正直これが嫌だからGH5に乗り換えたといったも過言ではありません(笑)
しかしG99はマイク端子の位置がモニターを開いたときに邪魔にならない位置に変更されたため、ストレスなく自撮りできるようになりました。
- G8譲りのコンパクト軽量ボディ
- 手ブレ補正機能『Dual I.S.2』
- 防塵・防滴設計
- USB充電・給電対応
- 新たにBluetoothに対応
スペック
製品名 | Lumix G99 |
---|---|
製品画像 | ![]() |
レンズマウント | マイクロフォーサーズマウント |
センサー | 4/3型Live MOS センサー |
有効画素数/総画素数 | 2030万画素 / 2177万画素 |
静止画ファイル形式 | JPEG、RAW |
画像横縦比 | 4:3、3:2、16:9、1:1 |
色空間 | sRGB/Adobe RGB |
動画フォーマット | MP4 / AVCHD Progressive / AVCHD |
音声フォーマット | MP4:LPCM(2ch 48kHz,16bit)、AAC(2ch)、AVCHD:Dolby Audio(2ch) |
MP4 | [4K] 3840×2160, 30p記録, 100Mbps(センサー出力30コマ/秒) [4K] 3840×2160, 24p記録, 100Mbps(センサー出力24コマ/秒) [FHD] 1920×1080, 60p記録, 28Mbps(センサー出力60コマ/秒) [FHD] 1920×1080, 30p記録, 20Mbps(センサー出力30コマ/秒) [HD] 1280×720, 30p記録, 10Mbps(センサー出力30コマ/秒)" |
AVCHD Progressive / AVCHD | [FHD] 1920×1080, 60p記録, 28Mbps(センサー出力60コマ/秒) [FHD] 1920×1080, 30p記録, 24Mbps(センサー出力30コマ/秒) [FHD] 1920×1080,24p記録, 24Mbps(センサー出力24コマ/秒) [FHD] 1920×1080, 60i記録, 17Mbps(センサー出力60コマ/秒)" |
オートフォーカス方式、フォーカスモード | 映像検出によるTTL方式(コントラストAF)、[AFS(シングル)] / [AFF(フレキシブル)] / [AFC(コンティニュアス)] / [MF] (フォーカスレバー切換え、AFS/AFFはメニュー切換え) |
ISO感度(標準出力感度) | オート / インテリジェントISO / 100/ 200 / 400 / 800 / 1600 / 3200 / 6400(動画は6400まで) / 12800 / 25600 (1/3 EVステップに変更可能) |
露出補正 | 1/3 EVステップ ±5EV |
手ブレ補正方式 | 撮像素子シフト方式、5軸補正(レンズ仕様による) |
Dual I.S. | ○(Dual I.S. 2 対応、ボディ内手ブレ補正(B.I.S.)5軸 10×レンズ内手ブレ補正(O.I.S.)2軸) |
モニター | アスペクト比3:2 / 3.0型 / 約124万ドットモニター / 静電容量方式タッチパネル / 約100% |
USB充電 | 〇 |
外形寸法(突起部を除く) | 幅 約130.4mm x 高さ 約93.5mm x 奥行 約77.4mm |
質量 | 約536g(本体、バッテリー、メモリーカード1枚含む)、約484g(本体のみ)、 約801g(DC-G99H付属レンズ14-140mm、本体、バッテリー、メモリーカード1枚含む) |
動作環境(使用可能温度 / 湿度) | 0~40 ℃ / 10~80 % |
価格(2019.5.31現在Amazon出品価格) | ボディ:120,276円 レンズキット:156,928円 |
Lumix G99 ボディのみ
Lumix G99 レンズキット
2.Lumix G99 開封&外観チェック
▼外箱はこんな感じです。
ちなみに今回購入したのはボディのみです。
▼中身を取り出し並べてみます。
内容物一覧
- Lumix G99本体
- USBケーブル
- ストラップ
- 充電器
- ACアダプター
- 説明書・保証書等
- バッテリー(本体に入っているので合成写真です)
▼G99を詳しく見ていきましょう。
▼形状はほとんどG8と同じで、若干サイズが大きくなっています。
▼G8よりも430万画素高い20.3M Live MOS センサーを搭載しています。
発売前はG9(GH5とG9は同じセンサー?)と同じセンサーが搭載されると騒がれていましたが、おそらく全く同じものではないと思います。
詳しくは後述しますが、ほぼ同条件で動画撮影をしたところGH5よりも映りが良くなかったので、G8のセンサーを改良したものではないでしょうか。
▼G99右側の画像です。
G8よりもグリップ部分が厚くなり、ホールド感がアップしています。
ストラップを付ける金具はピークデザインのアンカーリンクスを付けるために交換しているため純正ではありません。
PeakDesign アンカーリンクス

【国内正規品】PeakDesign ピークデザイン アンカー リンクス ワインレッド 17×43mm AL-4
- 出版社/メーカー: ピークデザイン
- 発売日: 2018/09/28
- メディア: Camera
▼残念ながらダブルSDカードスロットは実装されませんでした。
▼G99左側の画像です。
▼G8はマイク端子が真ん中あたりにありましたが、G99はドライブモードダイヤルのすぐ下にあります。
これによって自撮りする際にも外部マイクのケーブルがモニターに被ることがなくなり、快適な撮影が可能になります。
▼G8はヘッドホン端子がありませんでしたが、G99には追加されています。
また、G99は待望のUSB給電・充電に対応しました。
これはGH5やGH5Sでも対応していません。(G9は持っていないもでわかりません)
ただ、せっかくならType-Cにしてほしかったですね。
▼G99背面の画像です。
▼G8からボタン配置やダイヤル追加などの変更が施されており、操作性が向上しています。
僕は持っていませんがG9にボタン配置が似ているようです。
▼シャッターの後ろには露出・ISO感度・ホワイトバランスの調整や録画ボタンが配置されています。
▼左側にはドライブモードダイヤル、その下にはLVFボタンがあります。
▼続いて付属品を見ていきましょう。
USBケーブルはmicro USB Type-Bです。
▼ストラップは「LUMIX G」の文字が入っています。
▼充電器はUSBケーブルを差し込むタイプに変更されたので、例えば外出先でモバイルバッテリーからの充電も可能です。
3.G99とG8の外観を比較してみる
▼左がG99で右がG8です。
同じレンズを付けてほぼ真ん中から撮影していますが、若干G99の方が大きくなっているのがわかると思います。
ただ、質量は31gしか違いがないのでそんな重さは感じません。
▼G8はシャッターの後ろに録画と露出調整のボタンだけでしたが、G99はISO感度とホワイトバランスの調整ボタンが追加されています。


これはG9やGH5と統一されたようで、操作性は確実に上がっています。
▼G8はフラッシュの上部が平ら(段差はありますが)でしたが、G99gは真ん中が盛り上がっていて、若干見た目が変わっています。


▼背面を見比べてみます。
▼先ほども記載した通り、G99は背面のボタン配置がG9に似ています。
また、G8はMENUボタンの周りもボタンでしたが、G99はダイヤルになっています。


ダイヤルは賛否両論分かれるかもしれませんが、個人的には使いやすいと思います。
▼電源を入れてメニュー画面を開くとG99のインターフェースが変更されていました。
モニターの解像度が上がった分文字が小さくなり、設定項目も増えているようです。


ちなみにこれはGH5やGH5Sと同じ設定画面になっていて、その二つを使っている僕からすると非常にありがたいです。
▼G99には新たにマイメニュー設定が追加されました。
マイメニュー設定によく使う項目を登録しておくことで、膨大な設定項目の中からいちいち探す必要がなくなり、撮影前のセッティングが楽になります。
▼左側の端子についてはG99のマイク位置が移動され、ヘッドホン端子が追加されました。


僕にとってG8最大の不満点がこのマイク端子だったので、これについては本当にうれしく思います。
G99とG8の主な違い
製品名 | Lumix G99 | Lumix G8 |
---|---|---|
製品画像 | ![]() |
![]() |
カメラ有効画素数 / 総画素数 | 2030万画素 / 2177万画素 | 1600万画素 / 1684万画素 |
モニター | アスペクト比3:2 / 3.0型 / 約124万ドットモニター / 静電容量方式タッチパネル / 約100% | アスペクト比3:2 / 3.0型 / 約104万ドットモニター / 静電容量方式タッチパネル / 約100% |
USB充電 | 〇 | - |
ヘッドホンジャック | 〇 | - |
Bluetooth | 〇 | - |
外形寸法(突起部を除く) | 幅 約130.4mm x 高さ 約93.5mm x 奥行 約77.4mm | 幅 約128.4mm x 高さ 約89.0mm x 奥行 約74.3mm |
質量 | 約536g(本体、バッテリー、メモリーカード1枚含む)、約484g(本体のみ)、 約801g(DC-G99H付属レンズ14-140mm、本体、バッテリー、メモリーカード1枚含む) | 約505g(ボディキャップなし、バッテリー、メモリーカード含む)、約453g(本体のみ)、 約715g(DMC-G8付属レンズ12-60mm、ボディキャップなし、バッテリー、メモリーカード含む) |
キットレンズ | LUMIX G VARIO 14-140mm / F3.5-5.6Ⅱ ASPH. / POWER O.I.S. | LUMIX G VARIO 12-60mm / F3.5-5.6 ASPH. / POWER O.I.S. |
価格(2019.5.31現在Amazon出品価格) | ボディのみ:120,276円 レンズキット:156,928円 |
ボディのみ:93,204円 レンズキット:83,611円 |
細かな違いは他にもあると思いますが、大きな違いと言えばこのくらいではないかと思います。
若干サイズアップされてはいるものの、僕にとっては余裕で許容範囲内でした。
ただ、発売したばかりとは言え価格差が大きいのでコスパ重視でG8を選ぶのもありかなと思います。
4.G99とG8を使い比べてみた感想
初めに言っておきますが、僕は写真よりもYouTubeの動画撮影用に使うことがほとんどなので、今回の比較は動画撮影のみで行いました。
まず、僕がG8で最も不満に思っていたマイク端子の位置がG99で改善されたことによって、自撮りをする際にストレスを感じることが全くなくなりました。
残念ながら内蔵マイクはG8と変わっていないようで、G99も相変わらず音質はよくありませんが、個人的には動画撮影時に外部マイクは必須と考えているためこの点は問題ありません。
もしGH5のように内蔵マイクの音質が改善されているのではと期待されているなら注意が必要です。
次に暗所性能についてです。
画素数が上がると1画素あたりの受光面積が小さくなってしまうため、G99の暗所性能がG8に劣るのではと心配していたんですが、残念ながらその予想が的中したようで、やや暗い部屋ではG8よりも若干ノイジーで、そんなに映りはよくないなぁと感じました。
ちなみにG99はGH5とほぼ同じ有効画素数ですが、内部処理の関係なのかGH5の方が明らかに映りがいいです。
G99はコンパクトで軽量なので持ち運びはしやすいんですが、画質重視で撮影したいのであればGH5をおすすめします。(もっと言うとGH5Sの方がいいです)
操作感についてはボタンやメニュー構成など、G8よりもG99の方が出来がよく、単純に使いやすいと思いました。
というかGH5などとメニュー構成がほぼ同じなので特にそう感じるのかもしれません。
最後にG99が買いかどうかですが、G8がレンズキットで約8万と考えると、どうしても割高感があります。
しかも画質が良くなっているならわかりますが、それに関してはほぼ同等レベルですからね。
また、G99に約6万プラスするとGH5が買えると考えると、ちょっと無理してでもGH5を買った方が幸せになれると思います。
個人的には価格設定が中途半端でなかなか手を出しにくいのではと思いました。
せめてボディ単体で10万円くらいならいいんですけどね。
Lumix G99 ボディのみ
Lumix G99 レンズキット
Lumix G8 レンズキット
GH5 ボディのみ
▼動画でG99とG8やGH5を比較してみました。
検討中の方は是非ご覧ください。
今回の記事は以上になります。
お読みいただきありがとうございました。