どうもさっさんです^^
以前AVerMediaの大人気外付けキャプチャーボード『LIVE GAMER EXTREME GC550』(以下略:GC550)をレビューしたんですが、2018年6月8日に後継機となる『LIVE GAMER EXTREME 2 GC550 PLUS』(以下略:GC550 PLUS)が発売されたので、今回は両機の比較やレビューを行いたいと思います。
- 1.『LIVE GAMER EXTREME 2 GC550 PLUS』について
- 2.『LIVE GAMER EXTREME 2 GC550 PLUS』開封の儀
- 3.GC550 PLUSとGC550はどこが違う?比べてみた!
- 4.ソフト・ドライバインストール
- 5.OBS Studioで使ってみた
- 6.カバー作成機能で遊んでみてもおもしろいかも!
- 7.『LIVE GAMER EXTREME 2 GC550 PLUS』を実際に使ってみた感想
1.『LIVE GAMER EXTREME 2 GC550 PLUS』について
GC550 PLUSは、2015年7月に発売されたGC550の後継機で、ソフトウェアエンコード方式のキャプチャーボードです。
ゲーム機などをHDMIで接続し、1080p60fpsまでの映像を録画、配信することができます。
これだけならGC550と同じに思えるかもしれませんが、GC550 PLUS最大の売りは4Kパススルー機能を搭載したことでしょう。
PS4 ProやXbox One Xは4K出力に対応しているため、4Kモニターを使用すると4K画質でゲームをプレイできます。
しかし、従来のキャプチャーボードでパススルーを使う場合、1080p(フルHD)でパススルーされてしまうため、せっかくのPS4 Proと4Kモニターの恩恵を受けることができません。
(2018年6月11日現在、市場に出回っているキャプチャーボードで4Kに対応しているものはかなり数が少ないです)
そこで4Kパススルー対応のキャプチャーボードであるGC550 PLUSや、以前僕がレビューしたAVT-C878 PLUSを使用することで、4K画質でゲームをプレイしながら1080p60fpsで録画・配信を行うことができます。
また、せっかくゲーム実況動画を撮っても動画編集ソフトをもっていなかったり、やり方がわからないという理由でほとんど無編集で投稿している方がいますが、GC550 PLUSには『PowerDirector 15 for AVerMedia』という人気動画編集ソフトと、録画・配信に使える『RECentral』が付属するため、別途ソフトを用意する必要がありません。
僕もPowerDirectorを使用しているんですが(自分で購入しました)、直観的に操作できとても使いやすいソフトです。
- 4Kパススルー機能を搭載
- 1080p60fpsの録画が可能
- 動画編集ソフト『PowerDirector 15 for AVerMedia』が付属
- 録画・配信ソフト『RECentral』が付属
スペック比較
製品名 | GC550 PLUS | GC550 |
---|---|---|
接続インターフェース | USB3.1(Gen1) ※仕様上はUSB3.0と同じ |
USB3.0 |
最大入力解像度 | 2160p(4K)60fps | 1080p 60fps |
最大録画解像度 | 1080p 60fps | 1080p 60fps |
エンコード方式 | ソフトウェアエンコード | ソフトウェアエンコード |
付属ソフト |
|
|
対応機器 | PS4 PS4 Pro Nintendo Switch Xbox Oneシリーズ Xbox 360 Wii U その他 |
PS4 PS4 Pro Nintendo Switch Xbox Oneシリーズ Xbox 360 Wii U その他 【コンポーネント接続時】 PS3 PS2 PSP Wii |
2.『LIVE GAMER EXTREME 2 GC550 PLUS』開封の儀
▼外箱はこんな感じです。
▼開けてみるとキャプチャーボード本体が出てきます。
▼中身を全て取り出し並べてみました。
内容物一覧
- キャプチャーボード本体
- クイックガイド
- HDMIケーブル
- USBケーブル
- PowerDirector 15 for AVerMedia ライセンスコード
- ロックネジ
▼本体を詳しく見てみましょう。
GC550は前面にマイク入力・AUX端子がありましたが、GC550 PLUSでは廃止され、なくなっています。
▼背面にはPCとの接続用端子と、HDMIの入力とパススルー用端子が搭載されています。
▼こちらがPowerDirector 15 for AVerMediaのライセンスコードです。
ダウンロード方法については後述します。
GC550はコンポーネントケーブルやPS3用ケーブルが付属していましたが、GC550 PLUSには付いていないため付属品は少なめでした。
続いて前機種のGC550との比較を行ってみたいと思います。
3.GC550 PLUSとGC550はどこが違う?比べてみた!
▼GC550 PLUSとGC550を並べてみます。
形や大きさは全く一緒ですね。
デザイン面ではロゴとロゴ周りの色が変更されています。
▼前面左側に搭載されていたマイク入力・AUX端子が廃止されました。
GC550は本体に直接マイクを接続したり、iPhoneをオーディオケーブルでつないでBGMを動画に入れたりできたんですが、GC550 PLUSではできなくなっています。
おそらくほとんどの方がマイクはPCに接続して音声を録音していますし、BGMは編集の段階で後から入れたほうがボリューム調整などがしやすいため、メーカー側で需要がないと判断したんではないでしょうか。
僕もGC550はよく使っていたんですが、マイク入力やAUX端子は一度も使用したことがないです。
これに関しては特に問題ないでしょう。
▼コンポーネント端子が廃止され、PS3やWiiなど一昔前のゲーム機は接続できなくなりました。
GC550はコンポーネント端子が付いていたんですが、GC550 PLUSでは廃止されています。
PS4やNintendo Swtichといった最近のゲーム機はHDMI接続しかできないため、これからの時代は必要ないと判断されたんでしょうね。
確かにいまどきPS3やWiiを実況する方なんていませんから。
また、USBのコネクタがMicro-BからType-Cに変更されています。
頻繁に抜き差しする方であれば裏表のないType-Cは便利です。
GC550からの変更点まとめ
マイク入力・AUX端子、コンポーネント端子が廃止されたことからスペックダウンしていると思う方もいるかもしれませんが、「必要ないから廃止された」というだけなので、「どうしてもPS3やWiiのゲームを実況したい!」という方でなければ問題ないと思います。(僕はGC550でそれらは一切使用したことがないです)
個人的にはそれよりも4Kパススルーに対応したことと、PowerDirector 15 for AVerMediaが付属することの方が大きな利点だと思います。
4.ソフト・ドライバインストール
▼付属のUSBケーブルでPCに接続すると、前面のランプが赤く点灯しました。
赤く光るのは本体起動中であるか、ドライバがインストールされていない場合です。
僕はまだドライバをインストールしていないので、公式サイトからダウンロードしてインストールします。
GC550 PLUS用ソフトダウンロードページ
▼リンクをクリックすると下の画面が表示されます。
▼下の方にスクロールしていくとダウンロードボタンがあるので、四角で囲んだ2つをクリックします。(動画編集ソフトを使用しない方はRECentral・ドライバのみでOKです)
まずはRECentralとドライバをインストールします。
▼インストーラーを起動すると特に設定などなくRECentralとドライバのインストールが完了するので、その後再起動すれば使用準備完了です。
▼再起動後、GC550 PLUS本体前面のランプが青く点灯していればPCが正常に認識しています。
▼PS4を接続してRECentralを起動すると問題なくPS4の画面がキャプチャーされていました。
PS4の画面をキャプチャーするためには、PS4本体から『設定』→『システム』→『HDCPを有効にする』のチェックを外す必要があります。
▼PS4の画面をキャプチャーする場合
iPhoneの画面をキャプチャーするにはRECentralの設定で、HDCPをオフにする必要があります。
▼iPhoneの画面をキャプチャーする場合
続いてPowerDirector 15 for AVerMediaのインストールです。
先ほどダウンロードしたインストーラーを起動し進めていくと、ソフトのアクティブ化にプロダクトキーを求める画面が表示されます。
▼こちらに製品付属のプロダクトキーを入力することでソフトを使用可能になります。
PowerDirector 15 for AVerMediaは製品版に比べて一部機能が制限されているらしいのですが、僕が使用してみた感じではゲーム実況くらいの編集なら十分に対応できると思います。
というか僕は製品版を持っているんですが、ぶっちゃけ何が違うのかわからなかったです(笑)
5.OBS Studioで使ってみた
サードパーティー製の無料配信ソフトといえばやっぱり『OBS Studio』ですよね。
おそらくPCでゲーム配信をするほとんどの方がこれを使用していると思います。
もちろんGC550 PLUSでも使用可能で、『ソース』で右クリック→『追加』→『映像キャプチャデバイス』→『AVerMedia GC551 Video Capture』を選択すると問題なくゲーム画面をキャプチャーすることができました。
▼OBS Studioでのキャプチャー画面
ちなみにOBS StudioとRECentralの違いですが、録画の設定などについてはOBS Studioの方が細かく設定できますが、初心者にはちょっと複雑でやや扱いにくいソフトだと思います。
対してRECentralは誰でも簡単に使えるようなインターフェースで初心者でも扱いやすいと思います。
しかしOBSほど細かく設定を弄ることはできません。
初心者であれば、RECentralである程度慣れてからOBS Studioに移行するというのも一つの手だと思います。
また、個人的な意見にはなりますがOBS Studioにスクリーンショットボタンがないことが非常に不便です。
そのためスクリーンショットを撮るにはPCに全画面表示し、そのあとに『PrintScreen』を押す必要があり正直ちょっと面倒くさい...
RECentralはどうかというと、右下にカメラマークのボタンがあり、それをクリックするとスクリーンショットが撮影可能です。
使ってみるとわかりますが、これ本当に便利なんですよ。
録画を細かく弄りたい方であれば、録画はOBS、スクリーンショットはRECentralという役割分担をしてもいいと思います。(というか僕はそうしています)
ただ、OBSとRECentralを同時起動はできない(そうすると一方にしか映像が表示されない)ので注意してくださいね。
6.カバー作成機能で遊んでみてもおもしろいかも!
GC550でもできたんですが、GC550 PLUSでも中身のカバーを交換することができます。
▼GC550 PLUSの背面にあるロックネジを外すと中のカバーを取り外すことができます。
中に入れるカバーの作り方ですが、RECentralの設定画面を開くとCover Creatorというソフトを起動することができるため、そこで自分の好きな画像からオリジナルのカバーを作成しましょう。
▼TwitterでAVerMedia公式アカウントがツイートしていた画像をお借りしました。
個人的にはデフォルトでもかっこいいと思いますが、遊びでつくってみるのも楽しいかもしれませんね。
7.『LIVE GAMER EXTREME 2 GC550 PLUS』を実際に使ってみた感想
僕は他のキャプチャーボードも持っていますが(現在7製品)、AVerMediaのキャプチャーボードは動作が安定しているので非常に使いやすいです。
(他の製品はPCを起動するたびにキャプチャーボードを何度も接続しなおしてようやく認識されたり、パススルーを失敗したり問題児がいます)
また、GC550 PLUSはソフトウェアエンコード方式のキャプチャーボードなので、PC画面での表示遅延が非常に少なく、PC画面を見ながらのゲームプレイでも支障がないです。(PCへの表示は1080p)
パススルー機能を搭載しているため使ってはいますが、多分言われなければどちらがパススルーかわからないのではないかという程のレベルです。
僕は割とハイスペックなPCを使用しているので、同じくハイスペPCを使用している方であればPC画面でゲームができると思います。
そして背面に全ての端子があるためケーブルをまとめやすいというのもポイントだと思います。
他のキャプチャーボードでは横だったり前面だったり統一性がなくケーブルがごちゃごちゃしやすい製品もあるので。
しかし、GC550から大きくアップデートされている点が4Kパススルー対応と動画編集ソフトが付属するくらいなので、PS4 ProやXbox One Xと4Kモニターを持っている方でなければ既存のキャプチャーボードから買い替えるメリットは少ないのかな?とも思います。
ただ、PS4 ProやXbox One Xと4Kモニターでゲームをしていて、「録画・配信中も4K映像でゲームをプレイしたい!」「これから外付けキャプチャーボードを購入する予定」という方にはピッタリの製品だと思いました。
- 初めてキャプチャーボードを買う方
- PS4 ProやXbox One Xと4Kモニターを持っている方
- キャプチャーボードと一緒に動画編集ソフトが欲しい方
今回の記事は以上になります。
お読み頂きありがとうございました^^
さっさんのTwitter