どうもさっさんです^^
ドイツの音響メーカーであるゼンハイザーのゲーミングヘッドセット「GSPシリーズ」から待望のサラウンド対応ワイヤレスヘッドセット「GSP 670」が発売されました。
そのGSP 670を今回メーカー様よりご提供いただいたので、本記事で詳しくレビューしていきます。
- SENNHEISER GSP 670について
- GSP 670開封&外観チェック
- マネキン君で装着イメージをチェック
- Sennheiser Gaming Suiteで設定を変更してみる
- GSP 670をしばらく使ってみた感想
SENNHEISER GSP 670について
GSP 670とは、2019年8月1日にゼンハイザーから発売されたゲーミングヘッドセットで、同社では初となるワイヤレス対応モデルです。
接続はUSBケーブルを使った有線接続、USBレシーバーを使った2.4GHz無線接続、そしてスマホやタブレット向けのBluetooth接続の3つに対応しています。
ワイヤレスヘッドセットはどうしても充電の手間が発生してしまいますが、GSP 670は内蔵バッテリーで最大20時間駆動するため、使用時間にもよりますがそれほど充電頻度は多くならないかと思います。
全体の仕様としては既存モデルであるGSP 600をベースとしているようで、スピーカードライバーやマイクの周波数特性、細かなデザインやカラーリングは違うものの、GSP 600ユーザーはほぼ同じ感覚で使用できるのではないかと思います。
また、GSP 670はPC接続時に専用ソフトの「Sennheiser Gaming Suite」を用いることで7.1chバーチャルサラウンドに対応したり、イコライザーやマイクの設定について変更を加えることができます。
PS4ではSennheiser Gaming Suiteをインストールできず、サラウンド非対応なのは残念ですが、PCユーザーの方はゼンハイザーの音質をワイヤレスで、しかもサラウンドで体感できるのは非常に魅力的だと思います。
- ゼンハイザークオリティの超高音質
- ワイヤレスによる快適性
- 長時間持続の内蔵バッテリー
- 放送レベルの高品質マイク
- 7.1chバーチャルサラウンド対応
スペック
製品名 | GSP 670 |
---|---|
製品画像 | |
ヘッドホン部 | |
形式 | ダイナミック・密閉型 |
周波数特性 | 10Hz - 23,000Hz |
音圧 | 最大112dB |
マイク部 | |
形式 | ノイズキャンセリング |
感度 | -47dBV/Pa |
周波数特性 | 10Hz - 7,300Hz |
その他 | |
ケーブル長 | 1.5m(USB) |
接続インターフェース | USB、Bluetooth |
カラー | ブラック |
質量 | 398g |
発売日 | 2019年8月1日 |
価格(2019.8.13現在Amazon出品価格) | 41,648円 |
GSP 670開封&外観チェック
▼外箱はこんな感じです。
▼中身を全て取り出し並べてみます。
内容物一覧
- GSP 670本体
- 接続・充電用USBケーブル(1.5m)
- USBレシーバー(GSA 70)
- クイックガイド等
▼それではヘッドセット本体を詳しく見ていきましょう。
▼ヘッドバンドはGSP 500・600と全く同じ形状ですね。
グレーのレバー(?)2つを広げたり縮めたりすることで側圧を調整できます。
▼ヘッドバンド内側のクッションはメッシュ素材で、やや薄いかなという印象を受けました。
▼ヘッドバンドの長さ調整は一般的な手動で伸縮させるタイプです。
▼GSP 670はグレーとブラックの2色デザインになっていて、高級感とかっこよさを醸し出しています。
▼イヤーカップの左側はこんな感じになっています。
▼マイクは既存のGSPシリーズ同様に跳ね上げミュートを採用しています。
▼イヤーカップ左側の底面には接続・充電用のUSB端子と、バッテリー確認・Bluetoothペアリングに使用するスイッチ、LEDランプが配置されています。
▼こちらがイヤーカップ右側です。
▼イヤーカップ右側の底面にはボイスチャットボリュームの調整ダイヤル、スマートボタン(イコライザープリセットの切り替え、またはサラウンドとステレオの切り替えが可能)が配置されています。
▼イヤーカップ中央の大きいダイヤルはメイン(ゲーム音)のボリューム調整と、電源スイッチの機能も備えています。
▼イヤーパッド側面はPUレザー製ですが、肌が触れる部分はベロアのような素材になっていて、肌触りがいいです。
▼続いて付属品を見てみます。
USBレシーバーはかなりコンパクトです。
▼接続・充電用のUSBケーブルはMicro USB端子を採用しています。
最新のType-Cではないのがちょっと残念です。
▼クイックガイドはかなり簡易的ですが一応日本語にも対応していました。
マネキン君で装着イメージをチェック
▼正面
▼斜め
▼サイド
今回レビューするGSP 670のデザインは高級感があり非常にかっこいいと思いますが、イヤーカップに厚みがあるためか実際に付けると正直あまりかっこよくないように思ってしまいます...
とは言ってもヘッドセットを付けたまま外を出歩く方はいないと思いますので、個人的にはあまり気になりません。
▼GSP 670とGSP 500の重さを計ってみましょう。
GSP 670の実測値は405gでした。
バッテリーが内蔵された分GSP 500よりも重くなっているのはしょうがないですね。
最近は200g台のヘッドセットも多くなってきたので、ゼンハイザーも次期モデルでは軽量化に期待したいところです。
Sennheiser Gaming Suiteで設定を変更してみる
まずゼンハイザーの公式サイトから専用ソフトの「Sennheiser Gaming Suite」をダウンロードする必要があります。
Sennheiser Gaming Suiteダウンロードページ
▼上記のリンクをクリックすると下のページが表示されます。
▼下の方にスクロールしていくとダウンロードボタンがあるのでクリックしてインストールしましょう。
▼インストール後GSP 670をPCに接続し、Sennheiser Gaming Suiteを起動しました。
トップ画面はこんな感じです。
ここではヘッドセットのバッテリー残量を確認したり、右上の「VOLUME」や「FLAT」をクリックすることで音量やイコライザーを変更することができます。
▼次に画面下に3つ並んだアイコン左の「PLAYBACK」を開きます。
ここではイコライザーの変更やサラウンドの有無、サラウンド時の残響を変更できます。
▼イコライザーはFLAT、MOVIE、MUSIC、ESPORTSの4つがデフォルトで用意されていて、各イコライザーを変更したりサラウンドの有無を設定できます。
また、新規でイコライザーを作成することも可能です。
▼続いて画面下に3つ並んだ真ん中のMICROPHONEを開きました。
ここではマイク音声にエフェクトのようなものをかけたり、ノイズゲートやサイドトーンの設定ができます。
とりあえずデフォルトで使ってみましたが、ホワイトノイズが全く乗らず、それでいて音声は自然でかなりクリアでした。
なので個人的には特に理由がなければこの設定で使うのがいいと思います。
▼最後に画面下に3つ並んだアイコン右の「SETTINGS」を開きます。
ここではヘッドセットやドングル、ソフトウェアの現在のバージョンの確認ができたり、ヘッドセット本体のスマートボタンの動作をプリセットスイッチャーかサラウンドの有効・無効化のどちらにするかを選択できます。
スマートボタンの動作についたは好みがわかれそうですが、僕は現在サラウンドの有効・無効化のボタンとして使っています。
GSP 670をしばらく使ってみた感想
GSP 670しばらく使ってみたのでPS4で使った場合とPCで使った場合に分けてそれぞれ記載していきたいと思います。
まずPS4で使った場合ですが、Sennheiser Gaming Suiteをインストールできないためサラウンドやイコライザーの変更には非対応でした。
ただしマイクの設定に関しては変更可能なようで、サイドトーンの有無はPCでの設定がそのまま反映されていました。
サラウンドやイコライザーの変更には非対応といっても、ゲーム音は素晴らしかったですね。
よくあるゲーミングデバイスメーカーのヘッドセットはやや低音寄りにチューニングされていることが多いですが、GSP 670は低音~高音のバランスが良く、ゲームだけでなく映画や音楽鑑賞にも適した音になっていると感じました。
僕はヘッドセットを付けて動画編集をすることがあるので、低音が強すぎないのはありがたいポイントです。
音量調整についてですが、PS4の場合はメインのボリュームダイヤルで全ての調整を行い、ボイチャ用のダイヤルは対応していませんでした。
続いてPCで使用した場合についてですが、Sennheiser Gaming Suiteをインストールすると全ての機能が使用可能になるため、サラウンドにしたりイコライザー切り替えができるのはもちろん、ゲーム音とボイスチャットの音量を個別に調整できるため非常に快適です。
サラウンドの定位は他社製のサラウンド対応ヘッドセットに比べても引けを取らず、敵の位置がかなりわかりやすかったです。(今回はフォートナイトで検証しました)
中にはサラウンドヘッドセットよりもステレオの方が方向はわかりやすいという意見の方もいるのは確かですが、個人的には圧倒的にサラウンドの方が優れていると思います。
次に付け心地に関してですが、やはり重量が400gを超えるため長時間続けてゲームをすると軽いヘッドセットに比べて疲れはたまりやすいような気はしますね。
ただ、ワイヤレスの快適性である程度はリカバリーできているような印象です。
側圧については一般的なヘッドセットに比べると少し強めかなとは思いますが、イヤーパッドのクッション性が高いこともあり耳の周りが痛くなることはなかったです。
最後にこのヘッドセットがおすすめできるかどうかですが、PS4の場合はやはり100%性能を発揮できないため、個人的にはGSP 500や600とサラウンドアンプを組み合わせる方がいいとは思います。
しかしPCでゲームをしている方にはかなりおすすめできる品質と機能性を兼ね備えた素晴らしい製品だと思います。
値段は4万円以上とゲーミングヘッドセットの分野でおそらく最も高価な製品だと思いますが、本気でゲームを頑張りたいと考えている方には是非使ってみて欲しいと思います。
GSP 670
GSP 500
GSP 600
▼GSP 670を動画でレビューしましたので、検討中の方は是非ご覧ください。
今回の記事は以上になります。
お読みいただきありがとうございました。