さっさん部ログ

ブロガー兼YouTuberのさっさんによるガジェットレビューブログです

【比較レビュー】オリンパスの12-40mm F2.8とPanasonicの12-35mm F2.8 Ⅱはどっちが買いか

どうもさっさんです^^

先日マイクロフォーサーズ用の標準ズームレンズである『M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO(以下略:オリンパス)』と『LUMIX G X VARIO 12-35mm F2.8 Ⅱ ASPH. POWER O.I.S.(以下略:Panasonic)』を買いました。

僕の場合は主にYouTube用の動画撮影用途になりますが、簡単に2つの違いと使ってみた感想をまとめてみたいと思います。

 

 

1.M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROとLUMIX G X VARIO 12-35mm F2.8 Ⅱ ASPH. POWER O.I.S.とについて

f:id:sassan9:20190320060654p:plain

この2つはどちらもマイクロフォーサーズ用の標準ズームレンズで、名前だけ見ると「Panasonicは焦点距離が12-35mm、オリンパスは12-40mmでどちらもF2.8通しの似たレンズ」と思いがちですが、大きな違いの1つとしてPanasonicにはレンズ内手振れ補正が付いており、オリンパスには手振れ補正がありません。

「な~んだ。じゃあPanasonicの方がいいじゃん」と思うかもしれませんが、オリンパスにしかないメリットもあります。

まずその1つが最大撮影倍率です。
Panasonicの最大撮影倍率が0.17倍(35mm判換算0.34倍)なのに対し、オリンパスは最大撮影倍率が0.3倍(35mm判換算0.6倍)と、物を非常に大きく写すことが可能です。

さらに、オリンパスはフォーカスリングを手前に下げることで瞬時にマニュアルフォーカスに切り替え可能なマニュアルフォーカスクラッチ機構を搭載しています。

「オートフォーカスしか使わない」という方には必要ない機能ではありますが、よくマニュアルフォーカスを使うという方には魅力的な機能だと思います。

スペック比較

製品名 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO LUMIX G X VARIO 12-35mm / F2.8 II ASPH. / POWER O.I.S.
製品画像 OLYMPUS 標準ズームレンズ ED 12-40mm F2.8 防塵 防滴 マイクロフォーサーズ用 M.ZUIKO ED 12-40mmF2.8PRO パナソニック 標準ズームレンズ マイクロフォーサーズ用 ルミックス G X VARIO 12-35mm/F2.8 II ASPH./POWER O.I.S. H-HSA12035
焦点距離 12-40mm(35mm判換算24-80mm) 12-35mm(35mm判換算24-70mm)
レンズ構成 9群14枚(非球面EDレンズ1枚,非球面レンズ2枚、DSAレンズ1枚、EDレンズ2枚 HDレンズ1枚 HRレンズ2枚) 9群14枚(非球面レンズ:4枚、UEDレンズ:1枚、UHRレンズ1枚)
マウント マイクロフォーサーズマウント マイクロフォーサーズマウント
画角 84° - 30° 84° - 34°
光学式手振れ補正 × ○(POWER O.I.S.、Gシリーズ本体に準じたMODE切換えが可能、Dual.I.S.2対応)
最小絞り F22 F22
開放絞り F2.8 F2.8
絞り形式 7枚羽根 円形絞り 7枚羽根 円形絞り
最短撮影距離 0.2m 0.25m
最大撮影倍率 0.3倍(35mm判換算:0.6倍) 0.17倍(35mm判換算:0.34倍)
フィルター径 Φ62mm Φ58mm
防塵防滴
最大径×長さ Φ69.9×約84mm Φ67.6×約73.8mm
質量 約382g 約305g
価格(2019.3.20現在Amazon出品価格) 73,961円 80,353円
OLYMPUS 標準ズームレンズ ED 12-40mm F2.8 防塵 防滴 マイクロフォーサーズ用 M.ZUIKO ED 12-40mmF2.8PRO

OLYMPUS 標準ズームレンズ ED 12-40mm F2.8 防塵 防滴 マイクロフォーサーズ用 M.ZUIKO ED 12-40mmF2.8PRO

  • 出版社/メーカー: オリンパス
  • 発売日: 2013/11/29
  • メディア: エレクトロニクス
 
パナソニック 標準ズームレンズ マイクロフォーサーズ用 ルミックス G X VARIO 12-35mm/F2.8 II ASPH./POWER O.I.S. H-HSA12035

パナソニック 標準ズームレンズ マイクロフォーサーズ用 ルミックス G X VARIO 12-35mm/F2.8 II ASPH./POWER O.I.S. H-HSA12035

  • 出版社/メーカー: パナソニック
  • 発売日: 2017/03/10
  • メディア: エレクトロニクス
 

 

2.並べて外観を比較

▼左がオリンパス、右がPanasonicです。

f:id:sassan9:20190319213532j:plain

焦点距離はほぼ同じですが、こうしてみるとレンズ本体の大きさは結構違いますね。
画像では伝わりにくいと思いますが、材質やデザイン的にはオリンパスの方が高級感があります。

▼ズームするとこんな感じになります。

f:id:sassan9:20190319213534j:plain

▼最大径は69.9mmと67.6mmと、オリンパスの方が若干太いです。

f:id:sassan9:20190319213533j:plain

▼質量はレンズフィルター・レンズキャップを付けた状態でオリンパスが410g、Panasonicが331gと、約80gほどの差がありました。

f:id:sassan9:20190319213536j:plain
f:id:sassan9:20190319213537j:plain

実際手に持つとオリンパスはズッシリとした存在感があります。
Panasonicは手振れ補正が付いるため軽さを生かして手持ちでの撮影や、屋外で使うのに最適ではないでしょうか。

▼続いてレンズフードを見比べてみましょう。
左がオリンパス用で、右がPanasonic用です。

f:id:sassan9:20190319213535j:plain

オリンパスのはフードの先端が平らになっているのに対し、Panasonicは丸みを帯びた形状になっています。

僕は特に気になりませんが、フードを付けて下向きに置くとオリンパスは立ちますがPanasonicは立ちません。

フードを付けたまま逆さまに立てて保管しておきたいという方にはPanasonicのフードはちょっと残念な仕様かもしれませんね。

▼フードを付けるとこんな感じになります。

f:id:sassan9:20190319213538j:plain

f:id:sassan9:20190319213539j:plain
f:id:sassan9:20190319213540j:plain



3.カメラに装着してみた

▼GH5Sにオリンパス、GH5にPanasonicを付けてみます。

f:id:sassan9:20190319213543j:plain

f:id:sassan9:20190319213544j:plain

f:id:sassan9:20190319213545j:plain

GH5とGH5Sはマイクロフォーサーズの中ではボディが大きいので、バランス的にはオリンパスの方がしっくりくるかもしれません。

カラー的にはGH5SよりもGH5Sにつけた方が似合うかもしれませんが。
ただ、オリンパスは手振れ補正がないのでボディ内手振れ補正が付いていないGH5Sに付けて三脚に据えての撮影、ボディ内手振れ補正が付いているGH5にはレンズ内手振れ補正が付いているPanasonicのレンズで手持ち撮影などに使おうと思います。

ただ、動画の画質的にはやっぱりGH5Sの方が良さそうなので、本気の撮影の時はジンバルでGH5Sを使いたいですね。

まぁジンバルなんて持ってないんですけど(笑)
(目を付けている製品はあるので今後レビューするかもしれないです)

▼こちらがレンズフードを取り付けたVerです。

f:id:sassan9:20190319213546j:plain

f:id:sassan9:20190319213547j:plain

f:id:sassan9:20190319213548j:plain

いやいいですね~。
やっぱりフードが付いた方がかっこよく見えます。


4.2つのレンズを撮影に使ってみた感想

僕はYouTubeの撮影もそうですが、こうしてブログで製品をレビューする際の物撮りにも使うことが多いです。

そこで、2つのレンズで物を撮影する際、最大撮影倍率の違いでどのくらいの差が出るのかを検証してみました。

▼検証で被写体にするのは僕が普段使っているHyperXのゲーミングイヤホン『Cloud Earbuds』です。
大きさは一般的なイヤホンと同等だと思います。

f:id:sassan9:20190319213549j:plain

▼まずは最大撮影倍率0.17倍(35mm判換算:0.34倍)のPanasonicのレンズで最大までズームして撮影してみます。(マニュアルフォーカスでHyperXのロゴにピントを合わせて撮影しました)

f:id:sassan9:20190319213551j:plain

このくらい小さい物を撮影する場合ちょっと物足りないかなといった感じです。

▼続いて撮影倍率0.3倍(35mm判換算:0.6倍)のオリンパスのレンズで撮影してみます。(こちらもマニュアルフォーカスです)

f:id:sassan9:20190319213550j:plain

どうでしょう。
これなら小さいものでもバッチリ撮影できます。
イヤホンのホコリや汚れまで写ってしまうほどです(笑)

手振れ補正はないにしろ、明るいところで撮影するならあまり問題なさそうなので物撮りにはオリンパスの方が使いやすいのではないかと思いました。

ただ、動画ではレンズ内手振れ補正の差はかなり大きく、特にGH5Sとオリンパスの組み合わせでは手振れが気になりすぎて動画の内容どころじゃありません。

それに対してPanasonicのレンズは手振れ補正がかなり効いていてい、特にGH5との組み合わせではほぼ手振れが気にならないほどです。

Dual.I.S.2は伊達じゃない(汗)

僕はYouTubeの撮影だけでなく飼っている猫2匹もよく撮るのですが、手持ちで歩き回っても気になる手振れはほぼありません。

それでも本気の撮影ではジンバルの方がいいと思いますが、ラフな撮影では十分な性能だと思います。

結果どちらがいいのかと言われると「何を撮るかによる」ということになってしまいますが、本当にどちらもいいレンズなので出来れば2本持っておくといいのではないかと思います。

「さすがに高い!」という方はG8とGH5のキットレンズLUMIX G VARIO 12-60mm F3.5-5.6 ASPH. POWER O.I.S.もなかなかいいですよ。

是非検討してみて下さい。

OLYMPUS 標準ズームレンズ ED 12-40mm F2.8 防塵 防滴 マイクロフォーサーズ用 M.ZUIKO ED 12-40mmF2.8PRO

OLYMPUS 標準ズームレンズ ED 12-40mm F2.8 防塵 防滴 マイクロフォーサーズ用 M.ZUIKO ED 12-40mmF2.8PRO

  • 出版社/メーカー: オリンパス
  • 発売日: 2013/11/29
  • メディア: エレクトロニクス
 
パナソニック 標準ズームレンズ マイクロフォーサーズ用 ルミックス G X VARIO 12-35mm/F2.8 II ASPH./POWER O.I.S. H-HSA12035

パナソニック 標準ズームレンズ マイクロフォーサーズ用 ルミックス G X VARIO 12-35mm/F2.8 II ASPH./POWER O.I.S. H-HSA12035

  • 出版社/メーカー: パナソニック
  • 発売日: 2017/03/10
  • メディア: エレクトロニクス
 
パナソニック 標準ズームレンズ マイクロフォーサーズ用 ルミックス G VARIO 12-60mm/F3.5-5.6 ASPH./POWER O.I.S H-FS12060

パナソニック 標準ズームレンズ マイクロフォーサーズ用 ルミックス G VARIO 12-60mm/F3.5-5.6 ASPH./POWER O.I.S H-FS12060

  • 出版社/メーカー: パナソニック
  • 発売日: 2016/04/28
  • メディア: エレクトロニクス
 

 

今回の記事は以上になります。
お読みいただきありがとうございました。

 

さっさんのTwitter