どうもさっさんです^^
ドローンで有名なDJIが昨年末にOsmo Pocketという超小型ジンバルカメラを発売して話題を集めましたが、今度は本格アクションカメラです。
今までアクションカメラといえばGoPro一強という感じでしたが、DJIがGoProにそっくりなアクションカメラを発売しました。
僕もいち早く購入することができましたので、本記事でレビューしていきたいと思います。
1.DJI Osmo Actionについて
Osmo Actionとは、2019年5月17日にDJIから発売されたアクションカメラです。
「DJIといえばドローン」というイメージが強いと思いますが、最近はジンバルやOsmo Pocketなど、撮影機材にもかなり力を入れているようです。
つい先日までアクションカメラといえばGoPro一強という感じで、多くの中華メーカーから発売されている格安アクションカメラでは全く太刀打ちできないほど高性能です。
そこに突如現れたのがOsmo Actionです。
一見GoProとほとんど変わらないように見えますが、フロントに配置された1.4インチディスプレイは自撮り対応で、本体だけで自撮りができないGoProやSONYのアクションカメラの弱点を見事に解決してくれました。
また、レンズは回すだけで簡単に取り外し可能なフィルターでおおわれていて、おそらく今後発売されるであろうNDフィルターを取り付け可能になっています。
GoPro HERO7 Blackの武器であった強力な電子手振れ補正や、4K60fpsの高解像度撮影、最大240fpsのスローモーション撮影などをOsmo Actionは当たり前のようにカバーしています。
リアディスプレイはもちろんタッチパネルで、サイズは2.25インチです。
GoPro HERO7 Blackと並べてみるとディスプレイが一回り大きくなっていて画角の確認がしやすそうです。
センサーは1/2.3インチの1200万画素、明るさはF2.8、視野角は145度です。
GoProとは違って画角の変更はできませんが、アクションカメラだけあってそれなりに広いです。
GoProの魚眼無効とだいたい同じくらいと考えていいと思います。
スペック
製品名 | Osmo Action |
---|---|
製品画像 | |
センサー | 1/2.3インチ CMOS |
有効画素数 | 1200万画素 |
レンズ | FOV:145°F2.8 |
ISO感度 | 100-3200 |
スローモーション | 最大240fps |
HDR | 対応(最大30fps) |
最大ビットレート | 100Mbps |
写真フォーマット | JPEG/JPEG+DNG |
動画フォーマット | MOV、MP4(H.264) |
対応SDカード | microSD:最大256GB |
オーディオ出力 | 48kHz、AAC |
ディスプレイ | フロント:1.4 インチ、300 ppi、750 ±50 cd/m² リア:2.25 インチ、640×360、325 ppi、750 ±50 cd/m² |
発売日 | 2019年5月17日 |
価格(2019.5.18現在Amazon出品価格) | 44,820円 |
2.Osmo Action 開封&外観チェック
▼外箱はこんな感じです。
先日Mavic 2 Proを買ったときにも思いましたが、DJI製品の箱は白を基調としてシンプルでおしゃれなデザインです。
▼中身を取り出し並べてみます。
内容物
- Osmo Action本体
- ハウジングケース
- マウント固定ネジ
- 充電用USB Type-Cケーブル
- バッテリー
- バッテリーケース
- マウント
▼すでに車に取り付けてしまったので上の画像には写っていませんがこんなマウントも入っていました。
▼それではOsmo Action本体を見ていきましょう。
大きさも見た目も本当にGoProに似ています。
あまり詳しくない方が見るとGoProだと思ってしまうでしょうね。
デザイン(というか色)は正直GoPro HERO7 Blackのかっこいいと思います。
▼こちらがリアディスプレイです。
背面はディスプレイしかないためタッチで操作します。
▼上面には電源ボタン(ディスプレイ表示/非表示)、撮影ボタンがあります。
小さい穴はマイクで、撮影ボタンの左側の楕円状の物体は状態を示すランプです。
▼左側にはQSボタンとUSBケーブル接続、SDカード挿入口があります。
QSボタンはあらかじめカスタマイズしておいた撮影モードを呼び出したり、撮影プレビューをフロントディスプレイとリアディスプレイのどちらに表示するかを長押しで切り替えることができます。
▼GoProは底面のバッテリー収納部にSDカードを入れるようになっていましたがOsmo Actionは横です。
個人的にはSDの位置はどっちでもいいかなと思います。
充電は最近主流となっているUSB Type-Cです。(GoPro HERO7 Blackも)
GoProは充電用USB端子の隣にHDMI端子がありましたが、Osmo ActionにはHDMI端子がついていません。
僕はOsmo Actionを外部モニターに出力することはないので問題ありませんが(GoProでも使ったことがないです)、撮影した動画をリビングのテレビに映して家族で楽しみたいというような方には残念な仕様ですね。
もしかしてUSB Type-Cから映像出力できるんですかね?
▼右側にはマイクとスピーカーが配置されています。
▼底面はバッテリー収納部になっています。
▼GoProは蓋を開けてバッテリーを入れる仕組みでしたが(というかほとんどのカメラがそうですね)、Osmo Actionはバッテリー自体が蓋になっています。
▼バッテリーを強く押し込むと自動的に二か所ロックされる仕組みです。
取り外しはロックを二か所外す必要があります。
▼続いてハウジングケースを見てみましょう。
これもほんとにGoProのケースに似てますね。
「GoProのやつそのまま使えるんじゃね?」と思って入れようとしましたが全然入りませんでした(笑)
▼当たり前ですがケースに収納してもボタンを押せるようになっています。
USB端子部分は穴が開いていて、本体の蓋を外すことで充電しながら撮影することが可能です。
▼右側はスピーカーとマイクを覆わないように隙間があります。
▼マウント取り付け部分はGoProと同じなので、既存のアクセサリーをそのまま使うことができます。
すでにGoProシリーズを持っている人間にとっては本当にありがたい仕様です。
▼ケースに入れるとこんな感じになります。
▼続いて付属品を見ていきましょう。
マウント固定ネジはGoPro付属のものより回しやすく、しっかり固定できるようになっています。
GoProのやつは力が入れにくくてなかなかしっかり締めれなかったんですよね。
ちょっとした違いですが各段に使いやすくなっています。
▼充電用のUSBケーブルは50cmほどです。(画像のマジックテープは付属しません)
▼こちらは車のダッシュボードなどに固定できるマウントです。
GoProはスライドして固定するタイプのマウントでしたが、Osmo Actionは回して固定するタイプです。
早速車に取り付けて使ってみましたが、圧倒的にこちらのほうが使いやすいです。
3.GoPro HERO7 Blackとの比較
▼左がOsmo Actionで右がGoPro HERO7 Blackです。
こうして見るとOsmo Actionのフロントディスプレイが大きく見ますね。(実際はそうでもないです)
GoProは自撮りするとなると、映りの確認をあきらめるか、アプリと連携してスマホの画面で確認する必要がありました。(というかいちいち連携するのが面倒でアプリを使ってません)
アクションカメラは一眼カメラ違ってピントを意識する必要がほとんどありませんし、ある程度どんな感じで映っているか確認できればいいと思うので、Osmo Actionの小さな画面でも十分だと思います。
▼フロントディスプレイでプレビューするときは16:9で表示するか、真ん中を切り出して大きく表示するか設定で変更することができます。
▼GoProはご存じの通り情報表示のみです。
▼リアディスプレイは若干Osmo Actionの方が大きくて見やすいです。
まぁこうして並べてみなければ気づかない程度でしょうが。
▼先ほどQSボタン長押しでプレビュー画面をフロントディスプレイとリアディスプレイとで切り替えられると記載しましたが、リアディスプレイを指に二本で2回タップすることでも変更できます。
どちらも試してみましたが、個人的にはQSボタンの方が切り替えやすいと感じました。
▼Osmo Actionのリアディスプレイをスワイプする方向によって操作できる項目が違うんですが、動作が軽快でほとんどストレスを感じません。
GoProはレスポンスが悪かったり、いまだにバグなのか固まったりするんですよね(笑)
この辺はDJIを見習って新型GoProシリーズでは改善してほしいものです。
▼設定は非常に見やすく、しかもわかりやすいので直感的に操作が可能でした。
比較動画を撮影するためにGoProの設定も久しぶりにいじってみたんですが、「あれ?あの設定はどうやるんだっけ?」という感じで初めて触るOsmo Actionよりも苦戦してしまいました(笑)
Osmo ActionはDJI初めてのアクションカメラでありながら、ここまで洗練されていて本当に驚かされました。
▼QSボタンで呼び出せるカスタムモードを最大5つまで登録できるのですが、これが本当に便利です。
1080p/60fpsとタイムラプスを登録してみましたが、簡単に設定を呼び出せました。
Osmo Actionを購入する方は絶対に使ったほうがいい機能だと思います。
▼GoProもそうですが、一般的な三脚に取り付けるためのマウントは付属していないので、必要であれば一緒に購入しておくことをおすすめします。
4.Osmo Actionを使ってみた感想
実はOsmo Actionが届いたのが夜になってからで、暗いところでしかテストしていない状態でこの記事を書いています。
本当は昼間にもテストしたかったんですが、多くの方がすでに検証しているようなので結果的に暗所性能を検証してよかったかなと思います。
検証結果についてですが、他の方の検証動画を見る限りではGoPro HERO7 Blackと同等以上の手振れ補正が働いていたように見えましたが、暗所ではイマイチでした。
画質については細かいところまで映っていてGoProよりもいいと思います。
色味は好みが分かれるかもしれませんが、Osmo Actionの方がGoProよりも自然な感じがしました。
マイク音質はGoPro HERO7 Blackの方が音量が大きく、自然な音で録音されているように感じましたが、Osmo Actionの方が雑音が抑えられていて車通りの多い場所などには適していると言えるでしょう。
価格は初値で約44,000円と、GoPro HERO7 Blackの現在の価格と同じくらいに設定されています。
これだけの機能がついて44,000円と考えるとかなりお買い得なのではないでしょうか。
自撮り対応や価格もそうですが、個人的に一番うれしかったのは操作性の向上でした。
初めてのアクションカメラにしてここまで使いやすくするって、DJIはどんだけすごいんだ...
GoProは屋外の撮影に持っていくにも「今回はいいか」となってしまうことが多かったんですが、Osmo Actionは出番が多くなりそうです。
ただ、Osmo Actionにも画角の狭さという欠点があります。
Osmo ActionはGoPro HERO7 Blackでいう「魚眼無効」と同等程度の画角なので、インパクトの強い広い画角で撮影したいというのであればGoProの方がいいでしょう。
どちらも一長一短という感じなので理想を言えば両方持っておくのがいいと思います。
▼Osmo Actionを動画でレビューしました。
開封と暗所性能・マイク音質テストがメインです。
今回の記事は以上になります。
お読みいただきありがとうございました。