どうもさっさんです^^
昨年本格的にYouTubeを初めてからカメラやマイクなどの撮影機材を色々と買いあさり、ある程度満足いく撮影環境が整いました。
特に、先日購入したゼンハイザーのMKE 600(カメラ用ガンマイク)の音質が素晴らしく、よくあるプラグインパワーのカメラ用マイクよりもかなり高音質に音声を録音することができます。
ただ、僕は現在MKE 600に単三電池を入れて使っているため、撮影前に電源スイッチをオンにし、撮影後にオフにするという動作が必要になります。
MKE 600は単三電池1本で150時間駆動というスタミナ設計になっていますが、それでも実際に使うと電池の残量が心配になります。
そこでそれを解決するためにPanasonicから発売されている『XLRマイクロホンアダプタ― DMW-XLR1』を買ったので、本記事でレビューしていきます。
- 1.Panasonic XLRマイクロホンアダプター DMW-XLR1 について
- 2.XLRマイクロホンアダプタ― DMW-XLR1 開封&外観チェック
- 3.XLRマイクロホンアダプタ― DMW-XLR1をGH5Sに取り付けてみる
- 4.XLRマイクロホンアダプタ― DMW-XLR1を使う上での注意点
- 5.実際に使ってみた感想・MKE 600を電池駆動で使った場合との音質の違いについて
1.Panasonic XLRマイクロホンアダプター DMW-XLR1 について
XLRマイクロホンアダプター DMW-XLR1とは、2017年3月23日に発売(GH5と同日発売)された、GH5とGH5Sでキャノンケーブルを使って接続するようなガンマイク(ようするにちょっといいマイク)だったり、ダイナミックマイクやコンデンサーマイクを接続可能にするアダプターです。
ちなみにこちらは2019年3月に発売予定の、Panasonic初のフルサイズミラーレス『Lumix Sシリーズ』でも使うことができるようです。
XLRマイクロホンアダプター DMW-XLR1の電源はカメラのアクセサリーシューから給電されるため、別途電池やバッテリーが不要で、カメラ本体のバッテリー残量だけを気にしていればいいので使い勝手は非常にいいです。
ただ、GH5はそもそもバッテリーの持ちが悪いため、ファンタム電源駆動のマイクを使うことによってさらにバッテリーの消耗が早くなる点には注意が必要です。
僕が現在使っているゼンハイザーのMKE 600も、キャノンケーブルでXLRマイクロホンアダプター DMW-XLR1に接続することが可能で、その場合はマイク本体に電池を入れる必要がなく、電源スイッチの切り替えも不要になります。(電源スイッチがオフでも音声が録れます)
これならMKE 600のスイッチ入れ忘れや電池切れによって動画の音声が録れていないなどという失敗がなくなりますし、そもそもファンタム電源でしか使えないマイクやダイナミックマイクを使って超高音質な音声を映像と同時に記録することができます。
- XLR端子のマイクが使用可能
- カメラ本体からの給電によりバッテリーが不要
- GH5・GH5S・発売予定のSシリーズで使用可能
スペック
製品名 | XLRマイクロホンアダプタ― DMW-XLR1 |
---|---|
製品画像 | |
外形寸法 | 幅66.4×高さ60.9×奥行き81.8mm |
質量 | 約173g |
価格(2019.2.17現在Amazon出品価格) | 32,385円 |
2.XLRマイクロホンアダプタ― DMW-XLR1 開封&外観チェック
▼外箱はこんな感じです。
▼中身はケースに入ったXLRマイクロホンアダプタ― DMW-XLR1と説明書です。
▼XLRマイクロホンアダプタ― DMW-XLR1本体を詳しく見ていきます。
画像では伝わりにくいかもしれませんが、本体の材質はプラスチック製なので高級感はないです。
むしろ思ったよりもチープ感があります。
▼上面にはマイク取付用のホットシューが付いています。
▼正面から見て右側にダイヤルや設定用のスイッチ類が配置され、その上に誤操作防止の透明カバーが取り付けられています。
- INPUT1 - LINE/マイク(ダイナミックマイク)/+48Vスイッチ(コンデンサーマイク・ショットガンマイク)
- INPUT1 - GAINスイッチ
- INPUT1 - LOW CUTスイッチ
- INPUT2 - GAINスイッチ
- INPUT2 - LOW CUTスイッチ
- INPUT2 - LINE/マイク(ダイナミックマイク)/+48Vスイッチ(コンデンサーマイク・ショットガンマイク)
- INPUT1 - AUDIO LEVELダイヤル
- CH1/2切り替えスイッチ
- ALC(オートレベルコントロール)スイッチ
- INPUT2 - AUDIO LEVELダイヤル
▼正面から見て左側にカバー付きのXLR端子が2つ配置されています。
▼正面にはLumixのロゴが入っています。
▼背面には電源ランプとホットシューロックレバーが配置されています。
▼底面にはあらかじめケーブルホルダーが取り付けられており、不要な場合は取り外すことも可能です。
ただ、かなり小さいため付けたままでも邪魔にはならなそうです。
3.XLRマイクロホンアダプタ― DMW-XLR1をGH5Sに取り付けてみる
▼僕が普段YouTubeの撮影用に使っているGH5Sに取り付けてみました。
大きさや重さは特に気になりませんが、やっぱりマイクが付いていないとなんだか変な感じがしますね(笑)
▼それでは今まで電池駆動で使っていたMKE 600を取り付けてみたいと思います。
マイクケーブルはあまり長すぎても嫌だったので30cmのものを用意しました。
▼MKE 600が乗るとこんな感じになります。
なんだかプロが使ってそうでかっこいいですね。(僕の勝手な印象です)
▼この組み合わせで重さは1,311gです。
▼XLRマイクロホンアダプタ― DMW-XLR1を使わない場合と比較してみましょう。
メカメカしくてかっこいいような気もしますが、大げさっちゃ大げさですかね(笑)
右の画像が白飛びしていますが、XLRマイクロホンアダプタ― DMW-XLR1を使わない場合の重さは1,173gです。
XLRマイクロホンアダプタ― DMW-XLR1を使うことで大きくなってしまうのはもちろん重さも増えるため、手持ちの場合は今まで通り電池駆動の方が使いやすそうでした。
4.XLRマイクロホンアダプタ― DMW-XLR1を使う上での注意点
▼XLRマイクロホンアダプタ― DMW-XLR1を付けて設定画面を開くとアダプター使用時の設定をいじれるようになっていました。
ここは特に気にする必要はなさそうでした。
▼僕はケーブルが余るのが嫌だったので30cmのものを用意したんですが、実際につけてみると意外と短く、ほとんど余裕がなかったので仕方なくINPUT2に接続しました。
▼INPUT2で入力するためにスイッチをINPUT1/2にしました。
▼これで録音(録画)してみると、チャンネル2(イヤホンやヘッドホンの右側)にしか音声が取れていませんでした。
▼INPUTスイッチは1/1にするとINPUT1に接続したマイクから左右どちらのチャンネルにも録音されますが、INPUT1/2にするとINPUT1に接続したマイクは左のチャンネルへ、INPUT2に接続したマイクは右のチャンネルへ録音される状態になります。
▼結局ケーブルがきつきつになるのを我慢してINPUT1にマイクを接続することにしました。
できればもう一つモードを切り替えられるようにして、2本のマイクをモノラルにダウンミックスできる機能もあればさらに便利だったんですが...
まあこの辺は編集でなんとでもなるんでしょうが、あらかじめ自分が思うように録音できた方が便利ですよね。
もし後継機がでるのであれば是非モノラルダウンミックス機能を付けてほしいところです。
5.実際に使ってみた感想・MKE 600を電池駆動で使った場合との音質の違いについて
XLRマイクロホンアダプタ― DMW-XLR1とMKE 600の組み合わせでしばらく撮影に使ってみました。
初めはMKE 600のスイッチをオンにしないということに少し違和感を感じていましたが、それもすぐに慣れてバッテリーを気にしなくてもいい快適さを実感できました。
しかし、XLRマイクロホンアダプタ― DMW-XLR1を付けることで、やはり以前よりも持ったときの重さを感じるようになりましたし、重心が上に行くため手持ち撮影ではバランスが少し悪くなりました。
三脚に据えての撮影であれば全く問題ありませんが、屋外で手持ち撮影をする場合であれば電池駆動での撮影にした方がいいと思いました。(MKE 600の場合ですが)
また、音質についてですが、MKE 600をXLRマイクロホンアダプタ― DMW-XLR1に接続して録音した場合と、MKE 600を電池駆動で録音した場合で聞き比べてみると、XLRマイクロホンアダプタ― DMW-XLR1と組み合わせた方がわずかにホワイトノイズが少ないような気がしました。
これについてはイヤホンやヘッドホンを付けて、さらにボリュームをかなり上げて聞き比べてみなければわからないという程度ですが、それでもノイズが減るというのは嬉しいです。(プラグインパワーはどうしてもホワイトノイズがのってしまうようです)
ただ、プラグインパワーのマイクであれば数千円から1万円程度で買えるというのに、約32,000円という価格(+マイク代)を支払うというのはちょっと抵抗があるかもしれません。
なぜならプラグインパワーであってもある程度音質のいいマイクはあるからです。
そういった製品と比べてもMKE 600とXLRマイクロホンアダプタ― DMW-XLR1の組み合わせの方が音質がいいのは確かですが、「全然違う!高いだけの価値はある」と心から思えるかは疑問です。
それでも僕はこういった機材が好きですし、持っているコンデンサーマイクやダイナミックマイクを使うこともできるので個人的には買って正解だったなと思います。
GH5やGH5SユーザーにとってXLRマイクロホンアダプタ― DMW-XLR1が優れた機材であることは間違いありませんが、安い買い物ではないため、自分に本当に必要なのかをよく考えて買うことをおすすめします。
今回の記事は以上になります。
お読みいただきありがとうございました。
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