どうもさっさんです^^
いよいよNintendo Switchでスマブラシリーズ最新作の『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』が発売されますね!
近年のゲーム配信やYouTuberブームの影響で「Nintendo Switchのスマブラでゲーム配信をやってみたい」と考えている方も多いと思います。
しかし、PS4やXboxと違ってNintendo Switchは本体にゲーム配信を行う機能が搭載されておらず、専用の機材やPCが必要になるため初心者にとっては少し難しく感じるかもしれません。
そこで今回はNintendo Switchでゲーム配信を行うために必要な機材をできるだけわかりやすく解説していきたいと思います。
1.ゲーム配信の仕組み
必要な機材の前にまずはゲーム配信がどういう仕組みで行われているのかを理解しましょう。
本記事ではYouTubeにゲーム配信をすることを前提に解説していきます。
▼PS4本体のブロードキャスト機能を使う場合
上の図を見てわかるように、PS4なら本体のブロードキャスト機能で簡単にYouTubeに配信ができます。
PS4の場合は別途PCやキャプチャーボードという機材を用意する必要はありません。
しかし、本体にブロードキャスト機能を搭載していないNintendo Switchではやり方が少し違ってきます。
▼Nintendo Switchで配信を行う場合
上の図を見てわかるようにNintendo Switchで配信を行う場合は、Nintendo SwitchとテレビやモニターをHDMIで接続するのではなく、PCに接続してあるキャプチャーボードに接続します。
そうすることによってPCの配信ソフトにゲーム画面が表示されます。
キャプチャーボードにはパススルーというHDMIを遅延なく出力できる機能があるため、普段ゲームをプレイしているテレビやモニターにはそちらからHDMIケーブルで接続します。
(古いキャプチャーボードだとパススルー機能が付いていない製品もあるので、これから購入するのであれば必ずパススルー機能が付いている製品を選びましょう)
▼PCにインストールしてあるOBS Studio(無料配信ソフト)にキャプチャーボードを介してゲーム画面を表示させました。(画像ではPS4の画面を取り込んでいます)
ここまで来たらOBS Studioの操作でYouTubeにゲーム画面を配信できます。
Nintendo Switchでの配信はPS4とは違ってPCとキャプチャーボードが必ず必要になることを覚えておきましょう。
また、PS4で配信を行う場合でも画質や音質にこだわるのであればキャプチャーボードを使った方が有利です。
PS4の配信をしている有名実況者のほとんどが本体のブロードキャスト機能ではなくPCとキャプチャーボードを使って配信を行っています。
2.Nintendo Switchでゲーム配信を行うために必要な機材
パソコン
ゲーム配信にはPCが必須になりますが、どんなPCでもいいというわけではありません。
ゲーム配信を行う際、PCでエンコードという処理をさせるんですが、これによってPCに高い負荷がかかるため、低スペックPCでは視聴者が見る映像がカクカクしてしまったり画質が悪かったりします。
快適にゲーム配信を行うためにはある程度スペックの高いPCを用意しましょう。
個人的にはNVIDIAのグラフィックボードを積んだデスクトップPCをおすすめします。
理由はNVIDIAのグラフィックボードを積んでいるPCはグラフィックボードでエンコード処理を行うことができ、CPUにかかる負荷が非常に少なくなるからです。
グラフィックボードを積んでいない場合はCPUでエンコードするためCPU使用率が高くなってしまい、場合によっては100%近くなることもあります。
また、デスクトップPCなら内蔵型キャプチャーボードを取り付けることができます。
内蔵型キャプチャーボードはデスクトップPCの内部に取り付けるため、キャプチャーボードを設置するスペースが不要ですし、見た目がスッキリします。
G-tune デスクトップPC
キャプチャーボード
PCと併せて必要になるのがキャプチャーボードです。
PCの配信ソフトにゲーム画面を取り込むにはNintendo Switch(他のゲーム機も同様)をキャプチャーボードにHDMIケーブルで接続します。
また、一口にキャプチャーボードといっても内蔵型と外付型、さらにソフトウェアエンコード方式とハードウェアエンコード方式があります。
先ほどPCの解説でも触れたように、内蔵型はデスクトップPCのケース内部に取り付けする製品です。
対して外付け型はPCにUSBケーブルで接続します。
内蔵型キャプチャーボードを取り付けるにはPCIeに空きが必要ですし、最低限知識が必要になります。(非常に簡単ではありますが)
しかし一度付けてしまえば外付型よりも安定性が高い傾向にありますし、PC画面に表示されるゲーム画面の遅延が比較的少ないのがメリットです。
デスクトップPCのPCIeに空きがなかったり、ノートPCを使っている場合は外付型の方がいいでしょう。
また、内蔵型の取付に自信がなかったり、キャプチャーボード本体を持ち運んだり、他のPCでも使う予定があるという場合も外付型の方がいいです。
外付型ならUSBケーブルで接続するだけで簡単に使い始めることができます。(ドライバのインストールが必要な製品もあります)
ただ、場合によっては内蔵型に比べて安定性や表示遅延の面で少し劣る可能性がありますし、キャプチャーボード本体を設置するスペースが必要になる点も覚えておきましょう。
マイク・ヘッドセット
当たり前ですがゲーム配信に自分の声を入れるためにはマイクかヘッドセットが必要です。
初心者であればヘッドセットで配信を行う方が多いですが、音質にもこだわりたいなら別途USBマイクやオーディオインターフェースとコンデンサーマイクを組み合わせて使うのがおすすめです。
有名なゲーム配信者のほとんどはヘッドセットではなく別でマイクを用意しています。
個人的には配信中すぐに音声をミュートできるよう、電源スイッチやミュートボタンが付いているマイクやヘッドセットがおすすめです。
Blue Yeti
GSP 500
3.おすすめの内蔵型キャプチャーボード
AVerMedia LIVE GAMER 4K GC573
- ソフトウェアエンコード方式
- 4K/HDR/60fps対応(1080pなら最大240fps)
- 動画編集ソフトPower Director 15 for AVerMedia付属
- 配信・録画ソフトRECentral付属
- パススルー機能搭載
- 約37,000円
2018年7月20日にAVerMediaから発売された内蔵型キャプチャーボードで、4K/60fpsや高フレーム録画に対応しているなど、他社を含めても現在発売されている中で最もハイスペックな製品です。
配信・録画ソフトや動画編集ソフトが付属するため別途ソフトを用意する必要はありません。
価格は高めですがとにかくハイスペックな製品が欲しい方・長く使いたい方におすすめです。
Elgato Game Capture 4K60 Pro
- ソフトウェアエンコード方式
- 4K/60fps対応
- 録画・配信ソフト付属
- パススルー機能搭載
- 約42,000円
2018年2月にElgatoから発売された内蔵型キャプチャーボードで、先ほど紹介したGC573のように4K/60fpsでの録画に対応しています。
発売当時は他に4K/60fpsに対応している製品がほとんどありませんでしたが、現在はGC573の方がスペックが高く価格が安いため、こちらを選ぶメリットが薄くなってしまいましたが、「Elgatoファンでどうしてもこれがいい!」「プロゲーマーや人気ストリーマーと同じメーカーの製品を使いたい」という方は試してみてはどうでしょう。
AVerMedia Live Gamer HD 2 C988
- ソフトウェアエンコード方式
- 1080p/60fps対応
- 配信・録画ソフトRECentral付属
- パススルー機能搭載
- 約22,000円
2017年4月にAVerMediaから発売された内蔵型キャプチャーボードで、先ほど紹介したGC573の下位モデルになります。
C988は動画編集ソフトが付属せず、録画は最大1080p/60fpsになりますが、「1080pでいいから安く抑えたい」という方にはおすすめできる製品です。
僕も実際に使っていますが、非常に安定性が高く遅延が少ないです。
現在YouTubeに投稿されている動画はほとんどが1080p/60fpsですし、4Kが普及するのはまだ先だと思いますので個人的にはC988で十分だと思います。
AVerMedia Live Gamer HD Lite C985L
- ハードウェアエンコード方式
- 1080p/30fps対応
- 配信・録画ソフトRECentral付属
- パススルー機能搭載
- 約13,000円
2017年4月にAVerMediaから発売されたキャプチャーボードで、先ほど紹介したC988のハードウェアエンコードモデルで、フレームレートは最大30fpsです。
アクションゲームやFPSでは60fpsの方がいいと思うので、「どうしても予算が厳しい」「動きの少ないゲームをプレイするから大丈夫」という場合の選択肢だと思います。
4.おすすめの外付型キャプチャーボード
AVerMedia LIVE GAMER ULTRA GC553
- ソフトウェアエンコード方式
- 4K/30fps対応(1080pなら最大120fps)
- 動画編集ソフトPower Director 15 for AVerMedia付属
- 配信・録画ソフトRECentral付属
- パススルー機能搭載
- 約29,000円
2018年7月20日にAVerMediaから発売された製品で、現在販売されている外付型キャプチャーボードの中では最もスペックが高いです。
僕も実際に使ってみましたが、安定性が高く表示遅延はほとんど感じませんでした。
同日発売のGC573には劣りますが、それでもハイスペックな製品なので外付型キャプチャーボードで高性能な製品を求めるのならこちらをおすすめします。
ドライバレスで動作するため、届いたらUSBケーブルでPCと接続するだけで使えるのも魅力的です。
AVerMedia Live Gamer EXTREME 2 GC550 PLUS
- ソフトウェアエンコード方式
- 1080p/60fps対応(パススルーは4K/60fps対応)
- 動画編集ソフトPower Director 15 for AVerMedia付属
- 配信・録画ソフトRECentral付属
- パススルー機能搭載
- 約24,000円
2018年6月にAVerMediaから発売された外付型キャプチャーボードで、録画は1080p/60fpsになりますが、パススルーは4Kに対応しているのが特徴です。
性能的にはGC553に劣るので、こちらは4K録画は必要ないが、4Kでプレイしたいという方におすすめの製品です。
ソフトウェアエンコード方式で表示遅延が非常に少なく、生配信をする方にも最適です。
そもそもNintendo Switchは4Kに対応していないためGC550 PLUSでもオーバースペックなくらいです。
I-O DATA GV-USB3
- ソフトウェアエンコード方式
- 動画編集ソフトPower Director 14 for I-O DATA付属
- 録画ソフト付属
- 1080p/60fps対応
- パススルー機能搭載
- 約17,000円
2017年9月にI-O DATAから発売された外付型キャプチャーボードで、最大1080p/60fps対応で、4Kは録画・パススルー共に対応していませんが、割と新しい製品でありながら価格が17,000円と安いため人気が高い製品です。
PS4 ProやXbox One Xユーザーにはあまり向かない製品と言えますが、Nintendo Switch(のスペック)には最適なではないかと思います。
Elgato Game Capture HD60 S
- ソフトウェアエンコード方式
- 1080p/60fps対応
- 配信・録画ソフト付属
- パススルー機能搭載
- 約23,000円
2017年11月にElgatoから発売された外付型キャプチャーボードです。
丸みを帯びたスタイリッシュなデザインが特徴です。
見た目はかっこいいと思いますが、同価格帯のGC550 PLUSは4Kパススルーが可能で動画編集ソフトが付いてくることを考えるとこちらを選ぶメリットがほとんどないでしょう。
どうしてもElgato製品が欲しいという方でなければ他の製品を選んだ方が安く済むか、もしくは高機能な製品をな製品が手に入るでしょう。
ただ、ゲーム配信者はElgato製品を使っている方が多いようです。
SKNET MonsterX U3.0R
- ソフトウェアエンコード方式
- 1080p/60fps対応
- 録画ソフト付属
- パススルー機能搭載
- 約16,000円(中古なら12,000円くらいから購入可能)
2013年にSKNETから発売されれた外付型キャプチャーボードです
HDMI対応キャプチャーボードの先駆けと言える製品で、未だに高い人気を誇ります。
僕も初めて購入したHDMI対応キャプチャーボードはMonsterX U3.0Rで、かなり長期間使用したんですが、現在は他に優れた製品が数多くあるので単純にこれをすすめるかと聞かれると答えは「No」です。
ただ、発売から長い月日が経っているため中古品が多く、12,000円くらいから購入可能なため、HDMI対応キャプチャーボードをなるべく安く手に入れたいと考えている方には良さそうです。
とりあえず安くていいからキャプチャーボードを試してみたいという方におすすめです。
AVerMedia Live Gamer Portable 2 PLUS AVT-C878 PLUS
- ハードウェアエンコード方式
- 1080p/60fps対応(パススルーは4K/60fps対応)
- 動画編集ソフトPower Director 15 for AVerMedia付属
- 配信・録画ソフトRECentral付属
- 単体録画機能搭載
- パススルー機能搭載
- 約23,000円
2018年4月にAVerMediaから発売された外付型キャプチャーボードです。
録画は最大1080p/60fpsとなりますがパススルーは4Kに対応しているため、4Kでゲームをプレイしながら配信や録画を行うことが可能です。
ハードウェアエンコード方式のためPCへの負荷が少ない他、単体録画機能を使えばPC不要でゲーム画面を録画することもできます。
個人的にはソフトウェアエンコード方式派ですが、ハードウェアエンコード方式のキャプチャーボードが欲しいという場合にはこちらをおすすめします。
ハードウェアエンコード方式はソフトウェアエンコード方式に比べて表示遅延が大きいという点は覚えておきましょう。
AVerMedia Live Gamer Portable 2 AVT-C878
- ハードウェアエンコード方式
- 1080p/60fps対応
- 配信・録画ソフトRECentral付属
- 単体録画機能搭載
- パススルー機能搭載
- 約18,000円
2016年にAVerMediaから発売された外付型キャプチャーボードです。
先ほど紹介したAVT-C878 PLUSの下位モデルで、違いは4Kパススルーに非対応で動画編集ソフトが付属しないという2点です。
もちろんAVT-C878 PLUSの方がいいと思いますが、「とにかく安く抑えたい」「4Kパススルーや動画編集ソフトは不要」という方には選択肢になるでしょう。
同じ価格帯で買えるソフトウェアエンコード方式のキャプチャーボードもあるため、「どうしてもハードウェアエンコード方式がいい」ということでなければ違う製品を検討した方がいいかもしれません。
5.まとめ
PS4などとは違って、Nintendo Switchでゲーム配信を行うにはお金と知識が必要になるためやや敷居が高くはなりますが、興味のある方は是非挑戦してみて欲しいと思います。
今回の記事は以上になります。
お読み頂きありがとうございました^^