どうもさっさんです^^
FPS/TPSゲーマーから高い人気を誇る「サラウンドアンプ」というデバイスをご存じでしょうか。
これを使うとゲーム音のバーチャルサラウンド化が可能で、より敵の位置が把握しやすくなります。
中でも特に人気なのはASTROのMixAmp Pro TRで、PCだけでなくPS4にも対応しています。
ただ、MixAmp Pro TRは少し値段が高めで、Amazonでは約15,000円で販売されています。
しかし最近MixAmp Pro TRのようにゲーム音をバーチャルサラウンド化できる上に、コスパに優れるGSX 300という製品がEPOS/SENNHEISERから発売されました。
ということで本記事ではGSX 300を詳しくレビューしていきたいと思います。
MixAmp Pro TRのレビューはこちら↓
GSX 300について
GSX 300とは、2020年7月23日にEPOS/SENNHEISERから発売されたPC向け外付けサウンドカードで、「PC内蔵のオーディオを手頃な価格でアップグレードして高品質なオーディオを楽しめる、コストパフォーマンス抜群のヘッドセット用アンプ」というコンセプトの製品です。
専用ソフトのEPOS Gaming SuiteをインストールしたPCに接続する場合は7.1chバーチャルサラウンドモードを使用可能で、臨場感たっぷりでゲームをプレイすることができ、さらには敵の銃声や足音の方向が把握しやすくなります。(個人差はあります)
作りは非常にシンプルで、本体正面のダイヤルでシステムの音量調整、その横のボタンでバーチャルサラウンドのオン・オフ、またはイコライザーの切り替えが可能です。
競合のMixAmp Pro TRやGameDACはもう少し上の価格帯なので、こちらはできるだけ安く高音質に、そしてバーチャルサラウンドを使いたいという方に適した製品と言えます。
本体カラーはブラックとホワイトの2色で、公式サイトの販売価格は10,980円となっています。
- シンプルなデザインと操作
- 手頃な価格でPC内蔵オーディオのアップグレード
- 7.1chバーチャルサラウンド対応
- ブラックとホワイトの2色展開
GSX 300 開封&外観チェック
▼外箱はこんな感じです。
▼中身を取り出しならべてみました。
内容物一覧
- GSX 300本体
- 接続用USBケーブル(Micro USB)
- クイックガイド等
▼それではGSX 300本体を詳しく見ていきましょう。
本体素材はプラスチックですが全体の質感は悪くないですね。
見た目はシンプルなデザインとカラーでおしゃれな印象です。
▼本体正面には音量調整のダイヤルと、バーチャルサラウンドのオンオフかイコライザーの変更を割り当て可能なスマートボタンが配置されています。
音量の調整はWindowsのシステムの音量調整になります。
▼背面にはPCとの接続に使うMicro USB端子、ヘッドホンジャック、マイク端子があります。
もし4極ヘッドセット(ヘッドホンジャックのプラグとマイク端子のプラグが一緒になっている製品)を使いたいのであれば、別売りの変換ケーブルなどで対応可能です。
▼横からみると少し傾斜しているのがわかります。
▼底面の左右には滑り止めが付いています。
▼ちなみに今回レビューしているホワイトはEPOS/SENNHEISER公式サイトとAmazon限定のカラーです。
EPOS Gaming Suiteで設定可能な項目をチェック
▼PCにGSX 300を接続し、EPOS Gaming Suiteを立ち上げました。
現在は画面下に並ぶ3つのアイコンの内、歯車の設定画面を開いています。
この画面では現在のバージョンの確認や、スマートボタンの機能を変更できます。
▼スマートボタンはデフォルトではサラウンドサウンド(バーチャルサラウンドのオンオフ)となっています。
僕の場合はゲームをする場合だけバーチャルサラウンドを有効化し、YouTubeの動画編集や音楽を聴くときはステレオモードにしたいのでデフォルトのまま使います。
▼また、電源が入ると本体のダイヤルの周りが光るようになっていて、ステレオモードが青、サラウンドサウンドモードが赤と一目で識別できます。
ただ、現在のEPOS Gaming Suiteのバージョンにバグがあるらしく、このスマートボタンでモードを切り替えてもそれがうまく反映されず、ステレオモードとサラウンドサウンドモードの切り替えにはEPOS Gaming Suite内で切り替える必要があります。
これは結構致命的なので早急に修正して欲しいですね...
▼ヘッドホンアイコンをクリックするとイコライザーの変更や設定、ステレオモードとサラウンドサウンドモードの切り替えなどができます。
先ほど記載したスマートボタンのバグが解消されるまではこの画面で切り替えて使うしかないですね。残念。
イコライザーはあらかじめ「MUSIC」「ESPORT」「MOVIE」「FLAT」の4種類が用意されていて、それらをベースに自分で作成することもできます。
▼最後に真ん中のアイコンをクリックしてマイクの設定を開きました。
ここではマイクのオプションを設定可能で、声にエフェクトをかける「音声強化機能」、「入力ゲイン(Windowsのシステム側の設定と連動)」、「サイドトーン」、「ノイズゲート」、「ノイズキャンセリング」の設定が可能です。
ただしサイドトーンはバグなのか使えるときと使えない時があるようで、これもスマートボタンと同様に修正して欲しいですね。
ノイズゲートとノイズキャンセリングの使い分けですが、ノイズゲートは一定以下の音量をカットしてくれる機能なので、例えばキーボードやマウスの音を入れたくない時に使い、ノイズキャンセリングは周波数で音をカットするようなので、ホワイトノイズなどを減らしたい場合などに使うのが良さそうです。
実際にGSX 300を使ってみた感想
まず音質についてですが、GSX 300のコンセプトが「PC内蔵のオーディオを手頃な価格でアップグレードして高品質なオーディオを楽しめる、コストパフォーマンス抜群のヘッドセット用アンプ」なので、ヘッドホンをPCに直差しした場合に比べて良くなると期待していましたが、実際は「若干良くなったかも?」という程度で、劇的な変化はありませんでした。
というのも、現在僕が使っているデスクトップPCのマザーボードのグレードが高めなので、内蔵サウンドの質が良く、そこまでの差が生まれなかったようでした。
現在使っているマザーボードのサウンド機能があまり高くない場合にははっきりとした音質の違いを実感できると思います。
続いてヘッドセットを接続した場合のマイク音質についてですが、これはかなり高音質だと感じました。
ゲーム実況者やYouTuberに人気のYAMAHA AG03と比べても遜色ないですね。
次にバーチャルサラウンドについてですが、これは約1万円にしては定位がよく、あらかじめ用意されている「ESPORT」というイコライザーと合わせると敵の足音が良く聞こえました。
「バーチャルサラウンドを使ってみたいけどあまりお金はかけたくない」というPCゲーマーにはいい選択肢になりそうです。
ただ、プラス数千円でMixAmp Pro TRやGameDACも購入可能で、それらはPS4でもサラウンドに対応していたり、本体により多くの機能を備えているためどちらにするかよく考えた方が良さそうです。
総評として、アイデアはいいんですが、個人的にはもうちょっとパンチが欲しいというか、例えば低価格を売りにするならもう少し安く、この価格帯ならせめてボイスチャットとゲーム音のバランス調整機能は付けて欲しかったなと思いました。
SENNHEISERからEPOSになってからまだ日が浅いため、これからもっとすごい製品に期待したいです。
▼YouTubeでもGSX 300をレビューしましたので、そちらも是非ご覧ください。