どうもさっさんです^^
以前レビューした、PS4・PCでサラウンドに対応したヘッドセット『Arctis Pro + GameDAC』のGameDAC単体発売が決定しました。
既存のセットでは付属のヘッドセット(Arctis Pro)しか接続することができませんでしたが、単体販売のGameDACには変換ケーブルが付属するため、好きなヘッドホンやヘッドセットと組み合わせて使えるようです。
今のところ(2018.9.3現在)国内での発売日は発表されておらず、まだ購入はできません。(海外からの輸入はできるようです)
僕が以前購入したArctis Pro + GameDACを使用している方でも市販されている変換プラグを付けることで、好きなヘッドセットと使用可能になることが分かったため、今回は変換プラグや取り付け方の解説、GameDACと社外性ヘッドセットを組み合わせたときの使用感についてレビューしていきます。
<2018.11.2追記>
AmazonでGameDACの予約が開始されました。(発売は2018.11.9)
- 1.『Arctis Pro + GameDAC』のGameDACを単体で使用するための必要なプラグと接続方法
- 2.GameDACの機能性をチェック
- 3.『Mix Amp Pro TR』『Sound BlasterX G6』との比較
- 4.まとめ
1.『Arctis Pro + GameDAC』のGameDACを単体で使用するための必要なプラグと接続方法
▼Arctis Pro + GameDACを普通に使う場合は、Arctis ProとGameDACを付属の専用ケーブルで接続します。
▼専用ケーブルのプラグ形状は両側同じになっています。
▼社外性ヘッドセットを接続するためには、まず付属の4極変換ケーブルを使います。
▼GameDACに先ほどの専用ケーブルを接続し、反対側に4極変換ケーブルを接続します。
もちろんこれではヘッドセットを接続することはできません。
▼ここで市販の変換プラグを使います。
▼変換プラグを間に挟むことで社外性ヘッドセットを接続することができました。
実際に使用してみましたが問題なく音声が聞こえますし、ヘッドセットのマイクも使用することができます。
もし3極を買ってしまうとヘッドセットのマイク入力が使用できません。
▼ケーブルだけでみるとこんな感じになります。
おそらく単体で販売されるGameDACに付属するケーブルは上の写真の3つが一体化したようなケーブルだと思います。
単体販売のGameDACとのスペックはどうやら同じで、ケーブルによる音質の変化はおそらくないと思いますので、既にArctis Pro + GameDACを所持している方は買いなおす必要はないでしょう。
2.GameDACの機能性をチェック
GameDACの機能についてはArctis pro + GameDACをレビューした際に一通り解説したんですが、こちらの記事でも一応確認します。
▼初めてGameDACを起動するとこんな画面が表示されます。
▼次にPCとPS4どちらで使用するかを選択します。
僕はPS4メインで使用するためPS4を選びます。
これは後から設定で変更することが可能です。
▼使用機器選択後、下の画面が表示されます。
先ほどPS4を選択したため左上に『PS4』の文字があります。
右上には『DTS ON』とありますが、これはサラウンドオンという意味で、GameDAC右側に配置されている小さいボタンを押すことでサラウンドオフにもできます。
『VOL』『MIX』についてですが、VOLは聞こえる音声全てのボリューム調整ゲージで、MIXはゲーム音を小さくしたり、ボイスチャット音量を小さくしたりすることができます。
普通のヘッドセットでは『どちらか一方を小さくする』というような使い方ができないため、この点はGameDACを使用する大きなメリットと言えるでしょう。
右側のダイヤル長押しで様々な項目の設定が可能
▼一般的なヘッドセットはイコライザーを変更できたとしても、PCに接続して専用ソフトを使わないと設定を変更できないものが多いですが、GameDACは単体で設定を細かく変更することが可能です。
あらかじめ用意されている『FLAT』『BASS BOOST』『REFERENCE』『SMILEY』の他、自分でカスタマイズすることも可能です。
▼GameDACはマイクのサイドトーンにも対応しています。
サイドトーンという言葉を聞いたことがない方もいるかもしれませんが、これはマイクに入力された自分の声をリアルタイムモニターする機能です。
密閉型ヘッドセットは周りの音を遮断する代わりに自分の声も聞こえづらくなってしまうため、知らず知らずのうちに声が大きくなってしまっていたり、滑舌が悪くなったりしますが、サイドトーンを有効にするとでそれらを防ぐことができます。
サイドトーンは『OFF』『LOW』『MID』『HIGH』の4つから選択することが可能でsう。
▼GameDACではマイク入力ボリュームの調整も可能です。
1~10の間で変更可能になっていて、PS4で使用する場合は8~10くらいにして、あとはPS4側で変更することをおすすめします。
3.『Mix Amp Pro TR』『Sound BlasterX G6』との比較
僕はAstroの『Mix Amp Pro TR』や、CREATIVEの『Sound BlasterX G6』も持っているため、それらも使用したうえでのGameDACの使用感についてまとめたいと思います。
定位について
▼定位のテストではフォートナイトのプレイグラウンドで、自分の周りを少しずつ移動し、どのように聞こえるかを試しました。
▼また、オーバーウォッチの練習場でボットの移動音がどのように聞こえるかでもテストしました。
以前Arctis Pro + GameDACをレビューした際、定位ではMix Amp Pro TRを上回ると記載しました。
サラウンドヘッドセットは定位を少しぼやけた感じにして、斜めや後方から音が聞こえるようにする製品が多いんですが、Arctis Pro + GameDACは定位がぼやけた感じが少なく、他の製品よりも足音や銃声の方向がわかりやすいです。
今回は他社製のヘッドホンやヘッドセットと組み合わせて試したかったので、僕が普段使っているゼンハイザーの『HD 598 SR』を接続し、使用しました。
▼ゼンハイザー HD 598 SR
Arctis Pro + GameDACのセットで使った場合はかなり定位が良かったため、この組み合わせでも期待できると思っていたんですが、Arctis Proに最適化されているらしく、期待したほど定位は良くありませんでした。
といってもそこまで悪いというほどでもなく、だいたいMix Amp Pro TRと同等レベルかなと思います。
ただ、Sound BlasterX G6の定位感よりはやや劣るかなという印象でした。
また、イコライザーをあらかじめ用意されている『BASS BOOST』にしてもまだ若干低音が弱いかなと感じました。
しかしこれについては使用するヘッドセットによっての違いもあるため、他の組み合わせなら大丈夫かもしれません。
どうしても低音が弱く、足音や銃声が聞こえにくい場合はイコライザーをカスタマイズすることで対処できるでしょう。
ボリュームコントロールについて
Mix Amp Pro TRとGameDACは手元で全体のボリュームの上げ下げや、ゲーム音とボイスチャット音声のバランス調整が可能です。
Sound BlasterX G6は全体のボリュームの上げ下げしかできないため、これについてはMix Amp Pro TRとGameDACが優れています。
その他の機能について
Mix Amp Pro TRとSound BlasterX G6はイコライザーの変更はPCが必須になっています。
それに対してGameDACは全ての項目を調整可能なため、これについては間違いなくGameDACが最も優れています。
PS4でサラウンドアンプを使用したいと考えている方の中には、PCを所持していない方もいると思いますので、そういった方にはGameDACを特におすすめします。
4.まとめ
Sound BlasterX G6は定位の良さや、足音などを聞こえやすくするScout Modeが非常に魅力的ですが、やはり手元で全ての設定を変更できるというのはかなり大きいです。
僕はSound BlasterX G6の方が定位はいいと思いながらもボリューム調整のためにMix Amp Pro TRを使っていたのですが、同じくボリューム調整が可能で全ての項目を単体で変更できるGameDACが好きなヘッドセットと使用できることが分かった今、「その3つならどれを使う?」と聞かれたら、僕ならGameDACを選びます。
まだGameDAC単体で国内販売はされていませんが、予定はあるようですし、発売されたらかなりの人気になるのではないかと思います。
- PC・PS4でサラウンドヘッドセットを使いたい
- 使いたいヘッドセットがある
- PCを持っていない
- サイドトーンを使いたい
- ボリュームを手元で調整できたほうがいい
▼単体で2か月ほど使用したので動画でレビューしました。
検討中の方は是非ご覧ください。
今回の記事は以上になります。
お読み頂きありがとうございました^^