どうもさっさんです^^
ゲーム実況向けUSBオーディオインターフェースとして最も人気の製品と言えばやはり「YAMAHA AG03」ではないでしょうか。
ネット配信に便利な充実機能と、様々な機材を接続できる多くの端子を備えながらも価格は1万円台後半とまさに破格といってもいい製品です。
コロナの影響でテレワークに切り替わる企業が増えて需要が高まったことにより、USBオーディオインターフェース自体が一時的に入手しづらい状況が続いていましたが、ようやくAmazonなどのネットショップで在庫が安定してきたようです。
実は以前もAG03をレビューしているんですが、新しく購入を検討している人も多いと思いますので今回改めてAG03がなぜゲーム実況に向いているのか、他のUSBオーディオインターフェースとはどう違うのかを解説したいと思います。
YAMAHA AG03
YAMAHA AG06(端子類が増えたAG06もあります)
AG03のレビュー記事はこちら↓
AG03がゲーム実況に向いている理由
AG03とは2015年にYAMAHAが発売したUSBオーディオインターフェースで、YouTuberやゲーム実況者から絶大な人気を誇る製品です。
そしてなぜAG03が人気なのかということについてですが、これは単純にYouTuberやゲーム実況者にとって便利な機能が備わっているからです。
AG03にはXLRと標準ジャックに対応したコンボジャックが一つ備わっていて、さらに48Vのファンタム電源にも対応しているためダイナミックマイクはもちろんコンデンサーマイクを接続して使うこともできます。
また、標準プラグでギターやキーボードを接続することが可能で、弾き語りで生配信をするなんてのも簡単にできます。
まぁこのくらいならほとんどのUSBオーディオインターフェースで同じことができますね。
しかしAG03はこれだけでなく、なんとゲーミングヘッドセットを接続するための端子が備わっているんです。
マイク入力とヘッドホンジャックがわかれた3極3.5mmプラグで接続する端子なので、もしその二つが一緒になった4極3.5mmプラグのヘッドセットを使用している場合は、4極から3極に変更するためのアダプターを用意することで対応可能です。
サンワサプライ ヘッドセット用変換アダプターケーブル(4極メス->3極オスx2)
つまり現在ヘッドセットをPC本体に接続していて、マイク音質を向上させたい考えているならとりあえずAG03本体だけを買えばいいんです。
もちろんダイナミックマイクやコンデンサーマイクをAG03と組み合わせて使った方がいいのは確実ですが、そんなに一気にお金をかけられないという方も多いと思いますので少しずつ機材を揃えていくのがおすすめです。
ちなみに上の画像はRazerのヘッドセットですが、マイク音質がいいヘッドセットが欲しいというならSENNHEISER/EPOSのGSP 300あたりがおすすめです。
SENNHEISER/EPOS GSP 300
他の製品はこのようにゲーミングヘッドセットを接続して使うことができないものがほとんどなので、この端子があるだけでもゲーマーにはとてもうれしいです。
ただし右上あたりに配置されている6.3mmプラグ用ヘッドホンジャックと3.5mmヘッドホンジャックは併用することができません。
同時に接続した場合3.5mmヘッドホンジャックが優先されるので、例えばAG03に二つのヘッドホンを接続して二人でPCの音を聞くという使い方はできないので注意しましょう。
続いてマイク入力音量の調整についてです。
まずはAG03に接続したマイク(ヘッドセット含む)の入力ゲインをPEAKランプを見ながら調整します。
目安としては一番大きな声が出たときにPEAKランプが一瞬点灯するくらいがいいようで、PEAKランプが常に点灯しているようだと音が割れているので注意しましょう。
次に左側のフェーダーです。
これはPCに送るマイク音量の上げ下げになります。
下の画像のように、一般的なオーディオインターフェースにはこのようなフェーダーがなく、入力ゲインの調整ダイヤルだけが付いています。
そのため入力ゲイン調整後にPCのサウンド設定で音量を調整したり、ゲーム配信で使うなら配信ソフト側で調整することになります。
しかしAG03であればPCのサウンド設定や配信ソフトのボリュームは最大にしておき、あとは手元のフェーダーだけで調整できます。
これが本当に便利なんですよね。
例えばフレンドとゲーム中にDiscordで会話をしていて、声が大きいとか小さいと言われることがありますよね。
そんなときの調整もAG03ならフェーダーで一瞬で済みます。
一度この便利さを味わってしまったマジで手放せないです...
また、EFFECTボタンでリバーブをかけることが可能で、本来は生配信で「歌ってみた」などをするための機能なのでしょうが、ゲーム配信などの決め台詞を言う際に使えたりとなにかと楽しい機能です。
このエフェクト機能も一般的なUSBオーディオインターフェースには付いていません。
ネットで生配信をすることを想定して作られたAG03だからこそです。
以上がYouTuberやゲーム配信者からAG03が人気な理由だと思います。
もちろんこれ以外にも色々と便利な機能がありますので、検討中の方は公式サイトなどもチェックすることをおすすめします。
YAMAHA AG03
YAMAHA AG06(端子類が増えたAG06もあります)
AG03とセットで使いたいおすすめマイク
先ほどまずはAG03本体だけを買って手持ちのヘッドセットと一緒に使うのがおすすめと記載しましたが、やはり音質にこだわるなら別でマイクは用意した方がいいでしょう。
しかしいざ新しくマイクを買おうとすると「値段はいくらくらいのものを買えばいいのか」「どの製品がいいのか」で迷う方は多いと思います。
僕は音楽制作をしているわけではなく、ただYouTubeの撮影やゲーム配信で使うためにいままでいくつかマイクを買い替えてきましたが、ズバリ言うならそこまで高いマイクを用意する必要はないと思います。
値段にすると1万円くらいで有名マーカーのマイクであれば十分満足できるレベルの音質ではないでしょうか。
もちろん本気で音楽をやっている方からすると「このマイクがいい」とか「1万円の安物はだめだ」なんて思われるのかもしれませんが、あくまで「ゲーム配信用」とするなら全く問題ないでしょう。
そしてコンデンサーマイクとダイナミックマイクの違いについてですが、ざっくり言うとコンデンサーマイクはファンタム電源が必要で集音性が高く、湿気や衝撃に弱い傾向にあります。
ダイナミックマイクはファンタム電源が不要で集音性が低く、湿気や衝撃に強い傾向にあります。
これらは構造や仕組みが全く違うものなので、気になる方は詳しく調べてみることをおすすめします。
下のリンクは僕が今まで使って中でも安くて音質がマイクです。
audio-technica AT2020
marantz Professional MPM1000J
SHURE SM58SE
PCゲームをバーチャルサラウンドでプレイしたいならAG03とMixAmp Pro TRの合わせ技がおすすめ
PCのFPSなどをゲーム配信する場合、ゲーム音はバーチャルサラウンドで聞きたいと考える方はかなり多いでしょう。
その方が敵の銃声や足音の方向がわかりやすくなり、有利になるからです。(中にはステレオを好む方もいるようですが)
しかしAG03には音声をバーチャルサラウンド化してくれる機能は付いていません。
一応Windowsのサウンド設定から立体音響をオンにすることはできますが、例えば音楽を聴いたり動画編集の時はオフにして、ゲームをするときだけオンにするという切り替えが面倒ですし、そもそもゲーム向けに開発されたものとは性能が違うと思います。
ということで個人的におすすめしたいのがASTROのMixAmp Pro TRです。
ASTRO MixAmp Pro TR
MixAmp Pro TRにヘッドセット・ヘッドホン・イヤホンを接続するとゲーム音をバーチャルサラウンド化してくれるのはもちろん、本体に搭載されている大きなダイヤル二つを使って全体のボリュームの調整と、ゲーム音・フレンドのボイスチャット音量の個別調整が可能です。
また、バーチャルサラウンドとステレオの切り替えボタンも付いているため一瞬で操作できます。
接続イメージはこんな感じです。
このようにヘッドセットをAG03ではなくMixAmp Pro TRに接続することにより、マイク音声などをモニタリングすることはできなくなるというデメリットはあるものの、バーチャルサラウンドやボリューム調整のしやすさなど、それ以上に大きなメリットがあります。
まとめ
今ではYouTubeをはじめとした動画配信サービスがたくさんありますし、OBS Studioなどの無料でダウンロードできる配信ソフトを使って誰でも簡単に生配信ができる時代になりました。
しかし誰でもできるからこそ映像や音声のクオリティを高めて、他の配信者とは差別化していかなければ生き残れない時代になったとも言えます。
そして突き詰めるなら間違いなくUSBオーディオインターフェースは必要です。
その中でもネット配信に焦点を当てて開発されたAG03は、発売から時間がたった今でも間違いなく神機と呼べる性能を持っています。
とりあえず安い機材を買って挑戦してみるのもいいですが、少しお金をかけてグっと配信クオリティを高めてみてはどうでしょう。
YAMAHA AG03
YAMAHA AG06(端子類が増えたAG06もあります)
サンワサプライ ヘッドセット用変換アダプターケーブル(4極メス->3極オスx2)
SENNHEISER/EPOS GSP 300
audio-technica AT2020
marantz Professional MPM1000J
SHURE SM58SE
ASTRO MixAmp Pro TR