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【MH494-BH レビュー】マンフロットの新型ボール雲台が超優秀!パンノブやフリクションコントロール機能付きで撮影が1段も2段も快適になります

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どうもさっさんです^^

僕が普段撮影に使っている三脚の雲台は全てSLIKの『SBH-150 DQ N』という製品に統一していて(4つ持っています)、その理由は2軸水準器が付いていること、国内メーカーの製品でありながら比較的安価であることです。

SLIK 雲台 SBH-150 DQ N 自由雲台型 206485

SLIK 雲台 SBH-150 DQ N 自由雲台型 206485

  • 出版社/メーカー: スリック
  • 発売日: 2012/09/25
  • メディア: Camera
 


SBH-150 DQ Nの機能性にはほぼ満足しているんですが、重いカメラを下に向けて固定したり、大きめの外部マイクを付けるときはかなり固くレバーを締めないとおじぎすることだけが不満です。

▼SBH-150 DQ Nでカメラを固定した様子

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そこで、試しに余っていたマンフロットの『MH494-BH』という雲台を使ってみたところ、軽い力で固定でき非常に使いやすかったため、雲台をマンフロットで統一することにしました。

ということで本記事ではMH494-BHの機能や使い心地についてまとめていきます。

 

 

 

1.マンフロット MH494-BHについて

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MH494-BHとは、マンフロットから2018年11月20日に発売されたボール雲台です。
同日に全部で5種類の雲台が発売されましたが、MH494-BHは耐荷重8kgまででグレード的には上から2番目の製品です。(最上位モデルは耐荷重が10kgまでで、自重が70g重くなっています)

冒頭で「余っていた」と記載しましたが、実はこの雲台は2018年3月に発売された『befreeアドバンス アルミニウムL三脚キット MKBFRLA4BK-BH』というトラベル三脚に付いていたもので、僕がこの三脚を購入した際に他の三脚にすぐに付け替えられるようにしたかったので、雲台をSLIKのものに交換して全く使っていませんでした。

ちなみにマンフロットのMH494-BHが耐荷重8Kgに対して、今まで使っていたSLIKのSBH-150 DQ Nは耐荷重2.5kgとなっています。

たしかにレバーを固く締めるとカメラを傾けても大丈夫っちゃ大丈夫なんですが、カメラを据えるたびにものすごい力を込めなければならないというのはちょっと大変ですし、手が痛くなるので困っていました。

また、個人的な好みになりますがクイックシューはコルクじゃなくて真っ黒の方が好きです。

ということで試しにMH494-BHを使ってみたところ、割と軽い力でしっかりと固定できますし、フリクション調整やパンロックノブが思いのほか便利だったので、思い切って雲台をすべてマンフロットに乗り換えることにしました。

  • 耐荷重8kg
  • フリクション調整やパンロックが便利
  • 上位モデル(MH496-BH)と共用のクイックシュー

スペック

製品名 MH494-BHセンターボール雲台
製品画像 Manfrotto 自由雲台 センターボール雲台 クイックリリースプレート付属 MH494-BH
重量 330g
最大耐荷重 8kg
素材 アルミ
雲台タイプ ボール雲台
最上部アタッチメント 1/4ネジ
クイックシュー 200PL PRO
独立式チルトロック
独立式パンロック
フリクションコントロール
価格(2019.3.28現在Amazon出品価格) 11,781円

 

2.マンフロット MH494-BH 開封&外観チェック

▼外箱はこんな感じです。

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Amazonだと安かったんですが、僕はペイパルの残高が残っていたのでペイパル決済ができるヤマダウェブコムで買いました。

普通はAmazonから買った方がいいと思います。

▼中身はMH494-BH本体と保証書、読んでいませんが説明書みたいなのも入っています。

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▼MH494-BH本体を詳しく見てみましょう。

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この黒と赤のデザインがかっこいいですよね。
よくカメラ機材のレビュー動画などをYouTubeで見ているんですが、マンフロットを使っている方はめちゃくちゃ多いです。

僕もみなさんの影響でマンフロット製品が色々と欲しくなってしまいました(笑)

▼クイックシューの取り外しは1番を下にさげてから2番を回すと外れるようになっていて、間違って外して落とすというようなことはなさそうです。

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▼クイックシューのカメラへの取り付けネジはコイン式ではなく手回しできるタイプになっています。

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いちいちコインを用意しなくてもいいのは便利ですが、取っ手?の動きが硬く、クイックシューの利便性に関してはSLIKの方が上だと感じました。

▼今回はMH494-BHを2つ買ったんですが、そのうちの1つは初めから塗装が剥げていました。
たかが雲台なので僕はそこまで気にしていませんが、安いものではないのでこの辺ももっと気を配ってほしかったです。

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3.befreeアドバンス付属の雲台と単体販売の雲台の違いについて

▼左側がbefree付属の雲台で、右側が単体で買ったMH494-BHです。

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見てわかる通り単体で買った方は雲台底面とチルトノブの内側(フリクションコントロールダイヤル)のラインが赤になっています。

最初に見たときは「もしかして違うの買ったかも...」と思ってめっちゃ焦っていたんですが、型番を確認したらやっぱり同じ製品でした。

▼型番はクイックシューを外すと確認できます。

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これを見る前は本当にドキドキしてしまいました(笑)

▼今回2つ買い足したので1つだけデザインが違うというのがなんかちょっと複雑な気持ちです...

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うーんbefreeを買った人しか持っていないと考えるとこれはこれでプレミア感があっていいんでしょうかねぇ。


4.マンフロットのMH494-BHとSLIKのSBH-150 DQ Nを比較

▼左側がマンフロットのMH494-BHで、右側がSLIKのSBH-150 DQ Nです。

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サイズはMH494-BHの方が一回り大きいですね。
高さは約1cmほど違いがありました。

▼重さは121gの差がありました。

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ていうかMH494-BHはカタログスペックでは330gと記載されていたんですが(笑)
クイックシューを除いた重量のことなんでしょうか。

▼SLIKのSBH-150 DQ Nには2軸水準器が付いています。

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▼クイックシューがコルクなのはあまり好きではありませんが、裏側のネジはマンフロットに比べてかなり回しやすいです。

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▼SLIKのSBH-150 DQ Nにはパン用のノブやフリクションコントロールダイヤルは付いておらず、レバー1つで雲台の角度を調整します。

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▼マンフロットのMH494-BHに水準器は付いていませんが、パン用ノブとフリクションコントロールダイヤルが付いています。

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パン用ノブのおかげでチルトを固定しながらカメラを回転させることができます。
今まではカメラを回転させようとするとチルトも緩んでいたので、それがなくなったのは大きいです。

また、フリクションコントロールダイヤルのおかげでチルトをゆっくり慎重に調整することができるのも便利です。


5.SLIKのSBH-150 DQ Nからマンフロットに乗り換えてみて

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今まではカメラを斜め下に向けたり俯瞰撮影をする場合、固定レバーをめちゃくちゃ固く締める必要があり、手が痛くなるのでタオルを使ったりしていましたが、マンフロットのMH494-BHにしてからは割と軽い力でもしっかりと固定できるため、カメラのセッティングが非常に楽になりました。

また、パン用のノブがチルトノブと別になっているのが便利で、カメラの向きを調整しやすくなるだけでなく、動画撮影時のパンにも使えそうです。

もちろんビデオ雲台にはかないませんが、横方向だけちょっと動かしながら撮るくらいなら対応できるでしょう。

それと個人的な意見ですが、SLIKの雲台よりもマンフロットの雲台の方が見た目がかっこいいと思います。

たかが雲台と言えばそれまでですが、見た目にもこだわりたいですからね。

ここまでマンフロットのMH494-BHの優れた点について記載しましたが、個人的に不満だった点もいくつかあります。

まず1つ目が水準器がないことです。

「マンフロットの雲台にして水準器がなくなってもカメラ側の水準器を使えば問題ないだろう」と安易に考えていましたが、いざなくなってみると予想以上に不便でした。

元々水準器なしの雲台を使っている方でなければ何とも思わないのでしょうが、あったものがなくなるというの結構困るものです。

そして2つ目はクイックシューが使いにくいことです。

先ほども記載した通り、マンフロットのクイックシューのネジは手回しする際のノブの動きが悪く、SLIKのに比べると非常に使いにくいです。

これについては簡単に改善できそうなので、次期モデルには期待したいところです。

最後は雲台の重さです。
SLIKのSBH-150 DQ Nに比べて121gも重いので、三脚を持ち運ぶ際や、ゴリラポッドに付けるにはちょっとためらってしまいます。

とりあえずゴリラポッドにはSLIK、自宅用の三脚にはマンフロットという使い分けをしていこうと思います。

不満な点もいくつかありましたが、トータルで考えると非常に満足度は高いです。
お金に余裕ができたら上位モデルのMH496-BHも買ってみようかなと思います。



今回の記事は以上になります。
お読み頂きありがとございました。

 

 

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